こんにちは。とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。
先日、久々に韓国出張する機会を得たので、過去の経験に基づく注意すべきこと、韓国出張の「あるある」、絶対に知っておきたいことなどをご紹介していきます。
しばらく渡航できない時期が続いたからこそ、見えてくることもあります。
韓国に初めて出張する人も、何度か訪問している人も、お役に立てるのではないかと思います。
韓国の主要都市はソウルだけ?プサンなどの地方都市のアクセス事情

韓国の出張となると、船を使う方もいらっしゃると思いますが、おそらく飛行機を使われるでしょう。
その時、どの都市に飛ぶか、ですが、2024年の時点では、以下のようなフライトが運航されています。
- ソウル(仁川国際空港):最も太い路線。インチョン、とも呼ばれます。東京(成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡など日本の主要都市から直行便があります。また、LCC を中心に、札幌(新千歳)、仙台、新潟、広島、高松(香川)などの地方空港からもソウル行きの直行便が運航されています。
- 釜山(金海国際空港):プサン空港、あるいはキメ空港、とも呼ばれます。東京(成田)、大阪(関西)福岡からの直行便が運航されています。
- 済州島(済州国際空港):観光地でもあるチェジュ。日本(成田や関空)から済州島への直行便もあるにはありますが、私は乗ったことがありません。現地の物価はかなり高い、と韓国人の知人より。
このほかに、ソウル市内の金浦(キンポ)に飛ぶフライトもあります。
金浦は都市部に近いけれども古い空港で、日本でいえば関西空港と伊丹のような関係性です。
一般的に仁川向けよりも便数が少ないですが、スケジュールが合えば、空港からソウル市街に出やすいので便利です。
韓国のホテル事情|高級ホテルからモーテル、ゲストハウスまで

韓国は多様な宿泊施設があり、出張の選択肢もいくつもあります。
韓国に出向くようになって長いですから、高級ホテルからビジネスホテル、一人出張なら、モーテル、ゲストハウスさえ使うこともありました。
宿泊施設の特徴と活用できるシーンをご紹介します。
- 高級ホテル:韓国の高級ホテルは、ソウルや釜山のような大都市に多く存在し、韓国資本だけでなく、欧米の外資系ホテルも多数あります。一流のサービス、絶景、ロケーションと出張で使うにふさわしいホテルです。上司や役員との出張、あるいはホテル高層階のレストランでの会食、といった用途にも十分です。
- ビジネスホテル:韓国の主要都市、あるいはテグやデジョンのような地方都市にも東横インがあります。また、似たようなスタイルのビジネスホテルも都市部では見つけやすく、手頃な価格で選択肢となりえます。東横インは日本と同じ水回りやベットなので、ふいに出したシャワーの水を上からかぶる、といったハプニングは起きにくいといえます。
- モーテル:モーテルは韓国の都市や町の至る所で見かけることができます。アメリカ的なモーテル(Motor Hotel)、というよりは、日本的なモーテル、ですかね。うまく選べば、日本円で5千円~で泊まれるところもあります。サービスや朝食などはほぼないと考えておくべきで、その意味では近くにコンビニエンスストアがあるかどうか、といったことに注意を向けるべきです。
- ゲストハウス、ホステル:若者やバックパッカーに人気のゲストハウスやホステルですが、大きなイベントなどでホテルが足りないとき、早朝深夜のフライトで本当に寝るだけ、といった事情でやむなく使うことがあります。ドミトリー形式の部屋やプライベートルーム、共用エリアでの交流も期待できますが、あまりに年齢が離れていると、盛り上がる話題も何もあったものではないので、早めにベッドで寝るのが吉でしょう。
- 韓屋(ハノク、ハンオク):戸建ての韓国伝統の家屋であるハノクに泊まる体験も、旅行者には人気と聞きます。ただ、私は仕事、プライベートとも使ったことがありません。庭園付の立派な施設も多いので、韓国での宿泊に新しい体験を加えたいときは、選択肢になるかも知れません。
ちなみに、ぼくの場合、ホテルの予約は booking.com か agoda を使うことが多いです。
得手不得手があるのと、あまりたくさん比較しても、最近は会社による差が大きくないからです。
韓国の充電クライシス|スマホやパソコンの充電を切らさないために

韓国で主に使用されているコンセントのタイプは「タイプC」と「タイプSE」です。
- タイプC:これはユーロプラグとしても知られており、シンプルで丸い2ピンのプラグです。このタイプは、多くのヨーロッパ諸国で使われているだけでなく、中国、韓国でも一般的に使用されています。
- タイプSE:タイプ C と外見上はそっくりですが、2ピンの太さが異なり、タイプSEのほうが少し太いです。可能なら2タイプ、なければタイプCだけでも用意しておきましょう。
なお、見た目はこのような感じ。中国や欧州への出張でも使いますよね。
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ちなみに、日本のコンセントはタイプA と呼ばれます。
韓国は電圧が220V、周波数が60Hzと聞いていますが、出張に持っていく今どきのスマホやパソコンであれば、これらの電圧にも勝手に対応しています。
先輩たちの話では、2000年前後は、誤った充電器で携帯電話をダメにするケースもあったそうですが……。
スマートフォンの充電は、通常、一日持たない(ですよね?)ので、携帯用のバッテリーを持っていくと安心です。
でも、飛行機の預け荷物にはできないので、忘れずに手荷物で機内に持ち込んでくださいね。
韓国の食事、グルメ事情|接待で取引先と食べる食事とは?

韓国の接待、取引先との会食で出るものとしては、以下のようなものがあります。
- 한정식 (ハンジョンシク):韓定食。多様な小皿料理で構成される韓国伝統のコース料理で、季節の食材を活かした繊細な味わいが魅力です。精進料理のようなイメージ。
- 한우 (ハヌ):韓牛で「ハンギュー=ハヌ」ということで、韓国産の高級牛肉を指します。焼き肉やステーキでどうぞ。
- 생선회 (センチョンフェ):フェが「おさかな」。新鮮な魚を薄くスライスして提供する生魚料理を指します。マグロ専門、といったお店もあり、山盛り、ものすごい量が一度に出てくることもあります。
「いやいや、若い実務担当者同士だから、普段、地元の人が食べているもの、B級グルメ的なメニューを食べたい」というパターンはこちら。
- サムギョプサル (삼겹살):豚の三枚肉を焼いて、サンチュ(상추)やニンニク(마늘), 唐辛子(고추)などと一緒に巻いて食べる料理。近年、日本でもかなり知名度が上がってきました。
- ビビンバ (비빔밥):ご飯に様々な野菜、肉、そしてコチュジャン(고추장)を乗せて混ぜて食べる料理です。石焼の器で白米をこがしながら食べるのが美味。これも日本の焼き肉店で見かけますよね。
- 韓国式焼肉 (한국식 구이):牛肉や豚肉をグリルで焼いて食べる、韓国のバーベキュースタイルの料理です。が、日本と違って、豚肉と牛肉は一緒に焼かない、というところもまだまだ多い印象。日本と同様、大学の近くなど学生街では、安くておいしい店があります。
- チゲ (찌개):キムチチゲ(김치찌개)や豆腐チゲ(순두부찌개)など、さまざまな種類の煮込み料理です。日本でもチゲ鍋、といった名称で知られる料理ですが、その話をすると韓国人にたいてい「チゲと鍋は同じ意味ですよ。ナベナベですか。」と突っ込まれます。
- プルコギ (불고기):プルが火、コギがお肉。薄切りの牛肉を甘辛いタレで味付けして焼いた料理。韓国風すき焼き、なんて呼び方もあります。でも、すき焼きとは違うものです、明確に。
個人的にはサムギョプサルが外せない。出張中に一度は食べたい料理です。
韓国のお酒、ビール事情|日本のビールが人気と聞いたけど本当?

お肉を食べるならば、ビールも飲みたい。
ということで、韓国で主要なビールには以下のようなものがあります:
- 카스 (Cass): 韓国で最も人気のあるビールブランドの一つ。軽くてさっぱりした味わい。
- 하이트 (Hite): もう一つの韓国ビールブランド。同じくクールでライトな味わい。
- 클라우드 (Kloud): たしかロッテが販売している比較的新しいブランド。いわゆるプレミアムビールで、風味と濃厚さが売りです。
- 맥스 (Max): 麦芽の香りと味わいが強いビールで、市街地でもよく看板を見ます。
このほか、アサヒやサッポロ、エビスなども韓国では人気があり、コンビニや日本食を出す居酒屋でも見かけます。
また、韓国の焼酎(ジンロ、チャミスルなど)とビールを混ぜて「ばくだん」なんて危険な(酔いやすい)飲み方もあります。
日本人は作れないので、韓国人の同僚、取引先に作ってもらってください。
ちなみに。
韓国人の知人によると、地元のビールメーカーは新しいブランドを立ち上げたときは美味しいんだけど、しばらく経つと味が落ちる気がする、とのこと。
気のせい、新製品への期待が大きすぎる、などもあるとは思いますが、信じるか信じないかはあなた次第、ということで。
韓国でタクシーがつかまりにくくなっている|空港やホテルでも

今回の韓国出張で強く感じたこと。これです。要注意です。
タクシーがつかまりません。
空港でもホテルでも、時間帯によってはタクシー乗り場にほとんど待機車がいないのです。
理由としては、タクシー、運転手さんともにコロナ明けで不足している、と現地の方から聞きました。
ちなみに、使えるアプリはこちらです。
- Kakao T: Kakao T(カカオ)は韓国で最も人気のあるライドシェアリングサービス。アプリは英語を含む複数の言語に対応しており、欧米人が使っている光景も何度か見ました。クレジットカードによる支払いができるので、現地での両替を減らせるのもうれしい。
- Uber: 世界的に有名なUberも韓国で利用できます。ただ、かカカオと比べると呼べるタクシー会社が少ない、という話も現地で聞きました。他の国や地域で使い慣れているなら、こちらも選択肢でしょう。
なお、韓国では Grab (ベトナムなどで広く使われる配車アプリ)は普及していないと現地で聞いています。
まとめ|国に出張するときに注意すべきこと、「あるある」な体験談
ということで、ここまでの内容をまとめておきます。

韓国出張の機会が時々あるなら、数時間程度かけて、ハングルの読み方を覚えてしまうと面白いですよ。
複雑に見えますが、漢字みたいなもの、ではなく、音を表している記号ですから、覚える量は限られています。
カナタラ…… と一覧表が読めるようになれば、街に掲げられた看板や食堂のメニューなど、少し意味も分かるようになりますよ。
あなたの次の韓国出張が、実りあるものでありますように。



