こんにちは。
岡山で会社員をしながらブログを書いている神高(かんだか)です。
英検準1級、1級となると、単語のレベルが一気に上がるから苦労しますよね。
英検対策を始めた時点では、最初の4択問題(穴埋め問題)全ての意味が分からず、気持ちが折れるのは当然だからです。
しかし、今も昔も英語検定は単語力を求めてきます。
突き詰めると、英検の合否は扱える単語で決まるとも言えます。
(いや、いろいろな要素がありますけどね。特に現在の英検1級はライティングが重要です)
長い間、マイペースで英検への挑戦を続けてきたので、よくわかります。
それでは、英検準1級、1級向けの英単語の数をどのように増やすのが得策なのでしょうか。
【英検】準1級、1級の単語を憶えるには? 暗記とスマホアプリの関係
少しだけ自分の経験談をさせてください。
43歳、老眼が進んでいく中、2018年第1回の英検1級で一次、二次試験と合格できました。
土日に部屋にこもったり、外食しているときに携帯をいじったり。
それをを許してくれた共働きの妻と、わがままながらも可愛らしい息子に感謝しています。
じつは今回、英検準1級と1級のダブル受験に繰り返しチャレンジし、準1級は1回、1級は3回、一次で落ちています。
また、準1級は結局、二次試験に受かりませんでした。
恥ずかしい内容ながら、40歳代のリアルを感じて欲しいので、1級の得点推移を掲載しておきます。
Reading | Listening | Writing | Total | Target | ||
2017年第1回 | 622 | 636 | 671 | 1929 | 2028 | G1-4 |
2017年第2回 | 667 | 658 | 622 | 1947 | 2028 | G1-4 |
2017年第3回 | 666 | 658 | 654 | 1978 | 2028 | G1-2 |
2018年第1回 | 673 | 711 | 676 | 2060 | 2028 | G1+2 |
注)携帯電話で閲覧中の方は横にしてください
どのようにして英検準1級、1級に向き合ったのか、語彙問題を中心にお話します。
【英検】準1級、1級の最初の語彙問題は「あいさつ代わり」の難しさ
英検各級の最初の語彙問題は「あいさつ代わり」の難しさになっています。
特に準1級や1級なんて、リーディング問題、リスニング問題で使われている単語とはまったくレベルが違うので、語彙問題(25問)だけで怖気づいてしまうのはもったいないと言えます。
英検は公式サイトで3回分の過去問を無料公開しているので、ながめてみるといいですよ。
学生さんや英語の指導者ならまだしも、一般的なメーカーや商社で日々、英語を使っている人は、特にそうでしょう。
メーカーや商社のビジネスで使われる英語と英検とでは、語彙(ごい、ボキャブラリー)の範囲がまるで違うからです。
どちらが上、下と言っているのではなく、必要な語彙の範囲が違います。
ですから、単語が難化傾向にある TOEIC Listening & Reading と比べても、英検は更にビジネスや貿易実務と重なる部分が少ないため、相当意識して語彙を増やす(いわゆる、ボキャビル、vocabulary building)工夫が必要です。
携帯アプリは進化し、英検1級レベルでも自分専用単語帳が簡単に作れます
悪いことは言いません。
英検を受けるなら、単語集は、まずは旺文社のパス単から始めるべきです。
過去問を眺めればわかります。
今は、スマホアプリがあります。
数百円で手に入る「パス単をベースに作成された単語帳アプリ」を使いましょう。
中でもPlay Square Incの単語帳アプリは実際に使用して、感動を覚えるほどの充実ぶりでした。
iPhone版は最近、各級のアプリが統合されています。一つの級につき、840円。
まず、単語帳ページの左上の☆(星マーク)をタップするだけで「マイリスト」を作成できます。
「マイリスト」のみの連続再生にも対応しているので、通勤途中に音声で復習できます。
また、書籍に収録されている例文も音声で確認できます。
複数の意味を持つ単語は代表的な訳のみを読み上げるので、結局、書籍が欲しくなるものの、勉強を始めるにあたり、単語をどこまで記憶できるかを試す目的であれば、アプリへの投資だけでも最初は十分です。
スマホゲームは無課金を推奨します。一方、勉強の道具、ツールには、多少の投資をおすすめしたい。
本を買う金額で、さらに便利な武器が手に入るのですから。
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20年前にスマホアプリがあれば、もう少し早く英検1級に合格できた、かも
昔は、こんなアプリはありませんでした。スマホがないのだから、当然です。
約20年前、大学生から新社会人の頃。英検準1級と1級に挑戦しては挫折、絶望して受けない時期がありました。
当時はライティングの配点が低く、相対的に語彙問題の重要度が高い時期で、正直、1級の語彙問題は2、3割しか正答できなかったのです。
4択だから、すなわち、2、3割は完全に「当てずっぽう」。
結局、語彙問題を克服できず、1級の一次の合格は夢のまた夢の状態が長く続きました。
英単語アプリや電子書籍の使い方【英検準1級、1級レベルのボキャビル】
個人的な体験談はこのくらいにして、アプリの解説、使い方に戻りましょう。
このアプリの練習問題は、初期設定では英単語に該当する日本語訳を4択から選ぶ形式です。
しかし、この方式では4つの選択肢自体が、日本語が記憶を呼び起こすヒントになってしまいます。
ですから、アプリでは正解できても試験本番で正解の選択肢を選べるとは限りません。
もちろん、単語数をこなして慣れる、という意味ではこのモードも悪くないのですが、慣れてきたら、是非、日本語訳から英単語を選ぶ問題にチャレンジしてください。
これは相当きついです。でも、役に立ちます。
というのも、英検準1級も1級も、穴埋めの設問にされた箇所以外は、比較的、簡単な英語で記述されているからです。
その級を受験される方であれば、多くの問題で求められている内容はほぼ予想できるはず。
過去問をこなしていると、文の前後から、ああ、ここは「休眠中の」かそれに近い、あるいは真逆の意味の単語が入るのは間違いないんだけどな……、とまではわかるようになります。
そこで4つの選択肢から「 dormant 」を選べたら、「得点」できる、というわけです。
4択の問題といえども、その空欄前後の文章は平易なことが多いのです。
書籍版の購入を検討されるのであれば、パス単は書籍のほか、Amazonのkindle版も用意されているので、併せて検討してみてはどうでしょうか。
準1級は書籍を選びましたが、携帯、タブレット、PCとデータを共有できる状況を考えて、パス単1級はkindle版を選びました。
携帯電話に Kindle のアプリをインストールすれば、小さい画面でも読むことができますし、アカウントを共有しておけば、パソコン上でも同期できるので、メモなどを共有できます。
語彙問題は準1級も1級もかなり難しい|準1級も甘くありません
日常的に仕事で英語を使い、海外出張も時々あるので英語にはなじんでいるつもりです。
しかし、準1級、1級の最初の25問、4択の語彙問題はどちらも非常にレベルが高い。
準1級も、決してやさしくはありません。
確かに準1級は1級よりもなじみのある単語が出るものの、それでも4択全てを自信を持って答えられる、ということはまれでした。
1級にいたっては、4択中2択の意味が分かれば良いほうで、1つ、あるいはまったくのヤマ勘、という設問もありました。
その場で単語の持つ響きと勢いで選ぶ、という設問も正直、たくさんあったのです。
TOEIC Listening & Reading で900点を超えるようになっても、ぼくの場合はそんなもの。
英検の語彙問題は、出題者の「挨拶がわり」のカマシ(関西では、会話の最初の脅しやハッタリをこう呼びます)です。
全体の点数で点を取れば良い、と気持ちを立て直して、大問2以降に取り組んでください。
なお、今の英検はライティングを非常に重視しています。
働きながら英検に挑戦するなら、この点にも、いずれ向き合わなければなりません。
多くの日本人は、訓練なしにライティングで点数を取れません。
今の形式の英検が続く限り、合格ラインギリギリの攻防は、語彙問題ではなく、ライティングで差がつきます。
英検の出題傾向からすると、最初の単語帳は旺文社一択です
先ほども触れた通り、他の単語集も当然、役には立つものの、英検合格、という目的に絞るなら、最初の軸となる単語帳は「旺文社のパス単」一択です。
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どんなペーパーテストでも、世界のどこかにその問題の作成者がおられます。
そして、おそらく、チームを組んで作業していることでしょう。
英検の場合、その方々は複数の単語集、過去問を参考にしているはずです。
数年間は、全く同じ問題は出せません。
難しすぎず簡単すぎず、過去の問題と比べて難易度も一定の範囲に入るレベルを保つ。
そのような条件を満たすとなると、どうしても限られた単語集や辞書の範囲から出てきます。
そういう傾向を旺文社の問題集、単語集は押さえています。
「実は、旺文社かその関係会社が問題作成を請け負っているのではないか? 」と疑いたくなるくらい。
ちなみに、ネットの世界では、あらゆる統計資料を検証し、ブログで結果を発表されている方がおられます。
英検の語彙問題を研究し、どの単語帳がどれだけ語彙問題をカバーしていたかを研究し、ブログで発表しておられます。
自分で単語集をめくって数える必要はないので、参考にしてください。
まとめ:ある程度の覚悟があれば、英単語は覚えられる
パス単の最初のガイダンス、「本書の使い方」に書かれている内容です。
こんな俗な言い方はされていませんが、結局、「単語を隠してソラで意味が言えるようになる覚悟があるかどうか」が英単語を記憶できるかどうかの分かれ目です。
一通り単語帳の学習を覚えて、語彙問題で期待以上に成長を実感できると嬉しいもの。
40歳半ばのぼくも、自分を良い意味でだましながら合格できました。
若くして準1級の壁を破った方は、是非、1級までチャレンジしてください。
語彙問題25問のカマシにビビッて、早々にあきらめてしまうのは惜しいですから。