こんにちは。
とあるメーカーで海外の営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。
もしかして、会社員の出口戦略、次へのステップについて考えていますか?
ぼくも50歳~に差し掛かって、いわゆる「身の振り方」を考えるようになりました。
人生100年時代といっても、90歳、100歳まで働けるわけではない。
今いる職場の後輩や若い同僚たちのことを考えてみても、いずれ引退の時は来ます。
60歳で役職定年、65歳まで雇用延長。
となると、ぼくの場合で役職定年までの残りは約10年。
サラリーマン生活の大きな節目が見えたとき、終盤はどのような戦略を取るべきか。
勤め人を続けるのか、フリーランス的な働き方を選ぶのか。
あるいは、仕事をしない生活を目指すのか。
実は心の中にずっと留めているので、思うところを告白します。
もう少し若いうちから、準備しておけばよかったかな……
参考記事:一発逆転したい会社員に簿記資格がおすすめの理由|可能性は、公認会計士まで
会社員の出口戦略|役職定年~定年後に生き残るための考え方とは?
「出口戦略」というのは、株や投資の世界でいうところの「ソフトランディング」をイメージしています。
軍事行動や投資活動において、損害を最小限に抑えつつ撤退するための作戦。
では、会社員にとっての「出口戦略」とはどんなことが考えられるのでしょうか。
役職定年で職場を出ていくつもりで準備しておく|給与3割減ですか……
役職定年で職場を出ていくつもりで準備しておく。
これが特に大事なポイントです。
正式な定年は65歳、しかし役職定年は60歳。
役職定年で給料3割減が確定的だけど、会社に残れるだけありがたいな。
そんなふうに考えている時期が、ぼくにもありました。
しかし、よくよく考えてみれば、準備する時間は十分にあるわけです。
ほぼ同じ仕事をするのに、自動的に3割、年収が減るのは納得ができない。
ならば、そのタイミングで組織を出るか、残るかの選択肢を「自分の側」で持っておきたい。
「そうは問屋が卸さない」
そう、「買主」は勝手に3割引きで売ってくれると思っていたかも知れないけど、それを決めるのは「売主」です。
会社によって役職定年の年齢は違いますが、いずれにしてもそこを仮想のゴールと見立てて準備をしておけば慌てずに済みます。
選ぶのは、会社ではなく、あなたです。
支店長や関連会社のトップは狙い目|海外だって出ていけるなら……
支店長や関連会社のトップは狙い目。
これが二つ目の出口戦略です。
役員になれば定年が延長される、じゃあ役員を目指そう、という戦略ももちろんあります。
とくに夢をもって大企業に就職した若い人は、それくらいの目標は持っていい。
だって、今の社長や役員にだって、うぶな新人だった時期は必ずあるわけですから。
一方、年齢が高くなっているなら、雰囲気だけでも、替えの効かないポジションを自分でつくってしまう、というのもアリです。
営業職なら支店長、アドミ(経営管理や経営支援など)の部署なら関連会社のトップや役員を目指す、というのは、本社の役員を目指すのと同じくらい魅力的に映ります。
他にも、設計部門なら図面を描いている子会社のトップ、物流(ロジスティクス)部門なら関連会社の上層部、などなど。
というのも、いくら組織が小さくとも、一つのグループ、チームのトップであれば、大きな裁量を持てるからです。
その意味では、在外(海外)の子会社やグループ会社の責任者になる、というのも、家族(奥さんや子供、両親など)の事情が許すなら、悪くない選択肢でしょう。
取引先などを見ていると、本社の外では定年退職制度を厳格に適用できず、「あの方、まだ現役で支店長なの?」みたいな例をよく見かけます。
長く、自分の裁量で働きたい、という人にとって、「支店長や関連会社のトップを目指す」というのは、現実的で面白い出口戦略になりえます。
会社は守ってくれない、もうわかったでしょう?|自分で勝手に成長するしかない
会社は守ってくれない、もうわかったでしょう?
これが三つ目の戦略、というか「直視すべき、悲しい現実」です。
若い頃は組織にもっと守ってもらえる、成長させてもらえると思っていました。
しかし、途中でそれは幻想、甘い考えだったと気づきます。
いつぞやの
「あなただけ、特別扱いはできない」
という言葉を、多くの会社員は背負っています。
その意味では、こっちはこっちで勝手に成長して対策するしかない。
自分で学んで、勝手に準備していくしかないのです。
もちろん、年齢を重ねてきて、ぼくもどちらかというと「会社側」の人間、役職になってきたので、組織の論理も理解できます。
会社って、一つの目標に向かって存続していく巨大生物のようなもの。
組織の論理がなければ、崩壊してしまう。
ならば、個人の側も「会社は守ってくれない」と覚悟を決めておくべきです。
組織には、しっかり貢献しつつ、ね。
会社員の出口戦略|役職定年~定年後に生き残るための考え方とは?|まとめ
ここまでの内容をまとめておきます。
「出口戦略」というからには、ハードランディングも考えられます。
定年退職、役職定年で一気に生活を変えてしまう。
離島に移り住み、自給自足の生活を始め、同時にユーチューバーになる、とか。
たしかに、そのような夢想はとても楽しいし、ぼく自身、魅力的だな、と思います。
一方で、先立つもの(生活費のための収入)をどうするか、という課題は付いてくる。
ならば、先に提案したような「出口戦略」、まずは「自分で選択できる立場」を作っておくのが得策でしょう。
地方都市で支店長をしながら、(あるいは海外法人の役員をしながら)、借地で自給自足の体験をし、匿名でユーチューブを始める、くらいのことは、何歳でもできますからね。
その意味では、若いころに挑戦したかった資格試験に挑んで独立する、なんてのも夢があります。
開業されている事務所のホームページ:https://eimeicpatax.tkcnf.com/
働きながら、日商簿記2級から1級、公認会計士と難易度をステップアップ。
時間をかけて準備、挑戦をされているのが、本当に素晴らしい。
やっぱり、できることから動くのが大切。
いずれ、人生をも良い方向に変えていくんですね。