こんにちは。
とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。
リモートワーク、在宅勤務にともない、Microsoft Teams(マイクロソフト・チームズ)を使う場面が増えたものの、逆に謎(なぞ)も深まっていませんか?
ぼくの勤務先も、Teams の活用が徐々に広まってきましたが、わかりにくいこともまだまだあります。
たとえば、チーム( team )作成した時に自動的に作られる「一般」チャネル。
(注:昔ながらの「チャンネル」というワードも使われます)。
「一般」チャネルって、削除はできないし、名前も変更できない。
どうやって活用するのだろう、なんてね。
今回は、「一般」チャネルの活用法について、マイクロソフトの公式サイトを読みながら、ぼくなりの「答え」を見つけたので共有しておきます。
この記事を読んでいただければ、消せない「一般」チャネルを有効利用していただけるはずです。
Microsoft Teamsの「一般」チャネルの使い方|え、削除できないの?

チャネル「一般」のもともとの意味を理解すれば、活用法をイメージしやすいでしょう。
英語版(オリジナル)の Microsoft Teams では、「一般」は「 general 」チャネルです。
つまり、「 special(特別、限定)」の反対語としての「 general (「一般」あるいは「共通」)」。
そして、日本語版と同様、以下の特徴があります。
この「3ないルール」と「 general 」という名前から、おわかりいただけるでしょう。
「一般」チャネルは、チーム内の「オープンスペース」としての活用が想定されています。
たとえば「海外調達チーム」という「 team 」がつくられていて、メンバーも招待されているのに「非公開」のチャネルばかりで構成されていたら、どうでしょう。
それなら、電子メールでやりとりすれば良い話ですよね。
マイクロソフトのチームズは「基本、情報をオープン(共有)する」点に大きな特徴があります。
ですから、「チームを一度作ったら、このスペース(掲示板)で情報共有をしてね」という意図で用意されるのが「 一般(ジェネラル)」チャネルと解釈するべきなのです。
Teams 「一般」チャネルは共通の掲示板|「雑談コーナー」ではない
以上の成り立ちからおわかりいただけるとおり、「一般」チャネルは「雑談コーナー」ではありません。
むしろ、チーム内のメンバーで「必ず」共有した方が良い情報を書き込むべきでしょう。
たとえるなら、共通の掲示板だからです。
たとえば、以下のような情報の掲示が想定されます。
もちろん、これらの情報がひんぱんにチャットで飛び交うのであれば、専用のチャネルをつくっても良いでしょう。
専用の「業界ニュースチャネル」をつくって、有志がどんどんアップロードする。
参考図書を月に何冊も購入する部署なら「共有図書」チャネルに本のリスト、要約や気づきを集めるのも面白いでしょう。
だから、逆に「一般」チャネルは、最初の数回のテストを除いて「雑談」を書き込むのはやめましょう。
チームの共通掲示板がラクガキだらけでは、本来必要な「書き込み」がはるか上に消えてしまい、追えなくなります。
実際、ぼくの所属しているチームのいくつかには「雑談」チャネルがあり、その中は公序良俗に反しない内容なら何を投げても良いルールとしました。
ゴミはゴミ箱へ、雑談は雑談チャネルへ。
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とはいえ、雑談のなかでこそ生まれる気づきもあります。
ゴミがゴミで終わらない可能性も、大いにありますよね。
Teams 「一般」チャネルは削除できないけれど「閉鎖」「使用を禁止」できます
Teams 「一般」チャネルは削除できないのですが、「閉鎖」「使用を禁止」することで、実質的に「利用を制限」できます。
具体的には「チャネルの所有者以外からの投稿を禁止」するのです。

マイクロソフトの Teams 公式サイトも「ノイズを低減できる」と提案しています。
ここでいう「ノイズ(笑)」というのは、メンバー同士が勝手に重要ではないやり取りを「一般チャネル」で始めてしまい、重要な情報がはるか上の方に流れ、埋もれてしまう現象を指しているのでしょう。
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「モデレーション( moderation )」は本来「節度」「穏健」という意味ですが、IT 業界ではニュースサイト(ヤフコメとか)のコメントなどで「害のある書き込み」「無意味なコメント」を削除、整理する意味があるそうです。
とはいえ、まったく Microsoft Teams や slack に触ったことがない組織なら、メンバー同士が情報を交換するところまでもが一つのハードルです。
ぼく個人でも無料で「ビジタブル」読者さん向けの slack を始めていますけれど、メンバー同士がやり取りをされるようになって、一気にコメントが増えた実感がありますからね。
一対一のやり取りだけでは、情報量なんてたかが知れています。
ですから、最初から「あれはダメ」「これは問題が起こるかも」なんて禁止せずに、一般チャネル内での書き込みも試していくべきだろうと思います。
慣れてくれば、テーマごと、目標ごとに個別のチャネルを創ればよいのですから。
Microsoft Teamsの「一般」チャネルの使い方|え、削除できないの?|まとめ
ここまでの内容をまとめます。
Microsoft Teams、せっかくの新しいツールなので、慣れるまではドンドン珍しい機能を試してみれば良いと思います。
メンション(アットマークを使った通知機能)にしても、毎朝、個人的なコメントを@team、@channel するような人が出ないのであれば、特に制限しなくとも深刻な問題にはならないだろうと。
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逆に、何もかも組織あてにメンションするような人が現れたら、たぶん疲れているので少し休ませてあげましょう。いろいろな意味で、余裕も大切です。
仕事上のコミュニケーションにおいても、笑える絵文字をもっと使ってかまわんと勝手に思ってますしね。
リモートワークが徐々に減っていったとしても、マイクロソフトチームズや slack による情報共有はこれからの日本を変えていくような気がします。
日々の仕事は、ありふれた情報の共有で成功に近づき、ちょっとした伝達ミスで問題が深刻化しますのでね。
Arrival Notice が届いていたのに、気づかなかった、なんて、本当にちょっとしたことでしょう?
今回のコロナウイルス問題で、マイクロソフトは大企業なら Office 365 E1、250名くらいまでの中小企業なら Microsoft 365 Business Basic を最大6ヶ月、無償で提供します。
無料期間が終わっても、Business Basicなら一人あたり月々500円ちょっとですから、日本でもっと広がっても良いと思うんだけどな。
ちなみに、ぼくは個人でも Microsoft 365 Business Basic を契約しています。
OneDrive 1TBが特に便利ですね。
ブログ「ビジタブル」内でも、エクセルやパワーポイントを共有できるので助かります。