通関士試験の合格発表は例年、11月末から12月初旬に予定されています。
実際、直近がいつだったかご存じですか?
2023年(令和5年)の合格発表は11月7日(火)でした。
税関のウェブサイトだけでなく、「官報(かんぽう)」にも合格者の氏名と受験番号が掲載されるのです。
※ 官報掲載はネットよりも遅く、2022年11月24日(金)です。
どうです、すごいでしょう?
なぜ、官報にまで載るのか。
それは、通関士が国家資格だからです。
ぼくも合格したときは官報を買いました。
新聞並みの値段ですし、よい記念になります。
簿記や TOEIC 等で目標達成した時もうれしいですが、国家資格の合格発表には「ならでは」の喜びがあると言えます。
通関士の合格発表、官報に名前が載るのはなぜ?|2024年版
官報は日本国の広報を担う、いわゆる機関紙です。法律、政令、条約等の公布も掲載する役割を担っています。
そして、「通関士」は国家試験ですから、官報に氏名と受験番号が掲載されるのです。
官報は「国立印刷局」というところが発行していて、公式のウェブサイトも持っています。
この官報ですが、直近30日間は紙面の情報を無料でウェブ上に公開してくれていますから、通関士試験に合格したら「官報」の記載も確認してみましょう。
膨大な情報があるので、ちょっと探しにくいですよね。そんなときは、特定のウェブサイト内を検索するときに使う「サイトコロン」を使うと探している箇所に行きつけます。
こんな感じで Google の検索窓に「通関士 合格者 site:https://kanpou.npb.go.jp」と入れると、簡単に検索できますよ。
こんな風に表示されます。
税関のウェブサイトでも通関士の合格発表があります
官報と同様、税関(財務省)のウェブサイトでも通関士試験の合格発表があります。
こちらのアドレスから税関のウェブサイトに入ってみましょう。過去3回分の試験情報、合格者の受験番号、合格率などの講評などが掲載されています。
官報と違い、こちらは受験番号だけが公表されます。
また、受験地ごとに同じ受験番号が使われていますから、間違って他の地域の番号を確認しないようにしましょう。
たとえば、横浜にも神戸にも受験番号 3001 がいます。もちろん、別の人ですよ。他の地域の番号を見て、結果にビックリしないでね。
通関士試験に合格したら、求人情報を調べてみましょう
せっかく通関士試験に合格したら、どのような求人があるか調べてみましょう。
もちろん、焦って転職する必要はありません。ただ、「選択肢」が増えた、という事実は、日々の生活に気持ちの余裕を与えてくれます。
未来が開けたような気分がして、ちょっとワクワクしますよ。
合格発表の直後は教材や書籍を売りやすくなります
通関士試験に合格していれば、これまで学んできた参考書とはお別れです。残しておきたい参考資料以外はヤフオクやメルカリで次回、受験する方にゆずりましょう。
問題集だけでなく、模擬試験や市販の書籍なども売れます。
中でも、通信教育はすぐに売れる印象です。
ほんとかな、と思ったら、実際に検索してみるとわかります。(落札実績の生データです)
通関士試験は3科目目の難易度で大きく合格率が変わりますし、年によっては芋づる式に問題を落としてしまうこともありますから、合格に数年かかる人もいらっしゃいます。(ぼくも合格は4年目でしたし……)
そんな人の中には、前年の参考書や教材でも構わない、という方もいらっしゃるのです。
ですから、販売することを申し訳なく思う必要はありません。
むしろ、誰かの役に立ちますから。
あとは、日本関税協会や TAC の模擬試験も有益な情報でしたね。
前年の資料でも、十分、参考になります。
ぼく自身も少しずつ、処分しました。
春ごろまではちょっとした書籍やオマケの教材でも買い手はつきましたよ。
まとめ:残念ながら、不合格だったときも教材は売りましょう
もし、残念な結果に終わったとしても、使わない可能性が高い古い教材は売却することをおすすめします。
逆に、辞書のような検索や復習に使える書籍は残しておきましょうね。通関士試験の場合、基礎の部分は変わりませんから。
新しい教材を買う時の資金になりますし、「〇〇入門」みたいなタイトルの本でも、貿易実務に関わって日が浅い人、通関士試験がどのような内容か知りたい人には十分な情報だからです。
そして、翌年も受験するかどうか、決めましょう。
もし、3科目の通関実務だけで落ちたのなら、合格はすぐそこにあります。
1科目目(通関業法)、2科目目(関税法その他)はときどき復習できるならば、模擬試験だけでも合格レベルを維持できます。
逆に1科目目、2科目目で得点が足らずに落ちたのであれば、合格までかなり距離がありますから、大きくやり方を変える、あるいは通関士試験から一度撤退して自分の適性と向き合ってみる、というのも良いと思います。
通関士試験はややこしい、意地の悪いつくりの試験です。その割に活用方法が限られるので、誰にでも受験を勧められません。
それでもこの資格に興味が続くのであれば、やはりあなたには適性があるのかも知れませんよ。
さいごに。
「もし、自分がいまから通関士試験を受験するとしたらどういう戦略を採るか」という記事も書いています。
受験を考えている方、次回はどうしようかと迷っている方は、あわせてどうぞ。
この記事でオススメしている戦略は、「安いのに模試まで付いた総合的な通信講座」と「ヤフオクやメルカリでの教材の売却」です。