こんにちは。
岡山で会社員をしながらブログを書いている神高(かんだか)です。
2019年(令和元年)分の確定申告をするためにマネーフォワード( Money Forward )確定申告を使ってきました。
ただ、市役所でマイナンバーカードを作成し、ようやく初のオンライン確定申告(青色申告)をしよう、と意気込んだものの、何か所か、盛大につまづいてしまいました。
同じような失敗をされる方がいてはかわいそうなので、重要なポイントを3つ、お伝えします。
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とはいえ、いまや、青色申告は楽勝ですよ。
特に、仕入れや在庫の少ない仕事(副業)であれば、一人でできます。
e-Taxとマネーフォワードの連携で失敗|気を付けるべき3つのポイントとは?
国税庁が確定申告のために用意してくれるソフトは「 e-Tax 」と呼ばれています。
そして、年々発展を遂げていて、ついに SP版と呼ばれる「スマホアプリ」まで登場しています。
ただ、一応、ブロガーですから、パソコンはあります。
わざわざスマホ版を試す理由はないので、今回はパソコン版を確定申告(青色申告)では利用しました。
ウェブ版の e-Tax では、マネーフォワードのデータをインポートできない|失敗①
パソコンから使える e-Tax には2種類あります。
ウェブだけで完結する「e-Taxソフト(WEB版)」と、パソコンにインストールして使う「e-Taxソフト」です。
- 公式サイト:e-Taxソフト(WEB版)
- 公式サイト:e-Taxソフト(インストール版)
ただ、2020年3月の時点では、「 e-Tax ウェブ版」ではマネーフォワードからエクスポート(出力)した xtx 形式( e-Tax 専用のデータ形式)のファイルを読み込めません。
何も印刷することなく確定申告を済ませたい身としては、この機能制限は致命的です。
ウェブ版は「インポート」「エクスポート」できない、つまり連携できないことに気づくのに、かなりの時間を無駄にしてしまいました。
2021年以降は解決されるかも知れない問題ですけれど、完全な電子申請を目指すのであれば、あきらめて「 e-Tax ソフト(インストール版)」に慣れておくのが賢明です。
社会保険料控除の「合算」ボタンを押し忘れて、還付どころか追加納税に|失敗②
「青色申告」に関わる財務諸表自体は「マネーフォワード」が自動で作成してくれるので、まったく問題ありません。
とくにブロガーの場合は「在庫」や「仕入れ」が無いに等しいですから、銀行やクレジットカードの取引履歴、そして各種の経費(書籍や取材に要した交通費など)の領収書をきっちり整理、仕訳できておれば、一瞬で財務諸表は完成してしまいます。
こちらに、「所得から差し引かれる金額(控除)」のインプットについての詳しい手順があります。
ただ、確定申告書B(メインの縦長の書類)を作成するもとになる情報を「マネーフォワード」にインプットするところで大きなミスをしてしまいました。
「社会保険料控除」に「源泉徴収票のとおり」と書いておきながら、「合算」ボタンを押し忘れて申告書の「社会保険料控除」欄をゼロ円のまま、完成させてしまったのです。
マネーフォワードの公式サイト内にも説明があります。
「これ!」の「合算」ボタンにご注意ください。
一行(1ライン)だけであっても、合算しなければ、申告書その他、提出する書類に反映されません。
一行しかないデータでも「合算」ボタンを押してください。
ここでミスをすると、多少なりとも還付を期待して作成した資料なのに「追加で納税」する計算結果となってしまうかも知れません。
しかも、会社員の「社会保険料控除」は結構な金額ですから、これを入れ忘れるだけで数十万円の追加納税、たいへんビックリする羽目になります。
ただ、たいていの場合、インプットミスです。
多くの会社、特に給料をもらっているのが1社の場合は、年末調整後に追加で納税するような「源泉徴収額」を設定しないものです。
もし、多額の追加納税が必要、との計算結果が出たら、冷静に「社会保険料控除」など大きな金額の記載漏れ、あるいは桁を誤っているなどのインプットミスを疑ってみましょう。
Google Chrome (グーグルクローム)では動かない|失敗③
金額の試算をするだけであれば、パソコン版をインストールする必要はなく、「 e-Tax ウェブ版」を使ってあたりを付けることはできます。
ただ、ここで「 Google Chrome 」が使えない、という問題にぶち当たります。
Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)か、マイクロソフト・エッジ( Microsoft Edge )に「 e-Taxソフト(WEB版) Edge用AP(拡張機能)」を追加して使うことになります。
そこは、国税庁の使うアプリだけのことはあり、信頼性を重視されましてね。
「 Chrome(クローム)ブラウザ」や「拡張されていない Microsoft Edge 」では、エラーが出て先に進めないのです。
ですから、パソコンを用いてペーパーレスで確定申告を終わらせるのであれば、Internet Explorer を用意するか、拡張された Microsoft Edge を用意しましょう。
e-Taxとマネーフォワードの連携で失敗|まとめ
ここまでの内容をまとめておきましょう。
e-Taxとマネーフォワードの連携で失敗|気を付けるべき3つのポイントとは?
会社員を20年ちょっと続けてきたにも関わらず、青色申告に挑戦したのは今回が初めてでした。
青色申告には「複式簿記による記帳」を求められるので、数年前までは専用のソフトを購入したり、エクセルを駆使したりして、大変な苦労があったものと想像されます。
しかし、いまはクラウド会計ソフトがあります。
簿記3級レベルの仕訳ができるのであれば、クラウド会計を用いた「青色申告」はまったくもって、難しくありません。
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確定申告なんて、面倒くさい、という気持ちもわかるんですよ、ぼくも。
昨年まで、ぼくも同じでした。
でも、あの「トヨタ自動車」が終身雇用を守れない、と言っている時代です。
そして、定年退職から年金受給まで、何年あるかわからない。
となれば、会社員と年金生活をつなぐために「フリーランス」「副業」の時代を経験する可能性も十分にあるのです。
今すぐ、副業を始める必要はありません。
会社員生活だって、何かと忙しいですからね。
でも、青色申告まで自分でできるようになっていれば、定年退職前後にさまざまな仕事にチャレンジできます。
「できない」のと「やれるけど、やらない」は、大きな違いです。
簿記3級レベルの知識の習得と確定申告(特に「青色申告」)はチャレンジする甲斐のある「それほど高くない」ハードルです。
- 青色申告にチャレンジするなら:日商簿記3級を勉強・取得した会社員なら確定申告なんて楽勝だ