【無料】M-1はじめました。|谷良一(著)オーディオブックの感想、レビュー

岡山出身のお笑い芸人

こんにちは。

とある地方メーカーで会社員をしている神高(かんだか)です。

子供のころからずっと、お笑いが好きでしてね。

今年もM-1グランプリの3連単予想に X(旧ツイッター)で参加し、優勝と上位3組は的中しました。

(見せ算で3位の「さや香」が2位で踏ん張ってくれていたら……)

漫才の番組、特にエムワングランプリが大好き、なんです。本当に。

そこで、東洋経済新報社から2023年11月に出版された書籍を音声データで聴いてみました。

M-1はじめました。|谷良一(著)|東洋経済新報社(出版)

毎日会社に行くのがつまらなかったぼくは、「ミスター吉本」の異名を取る常務からあるプロジェクトを言い渡された―― その名も「漫才プロジェクト」

組織に属する一人の会社員が、1年で周りを巻き込みながら「イノベーション(革新)」を起こすまでの物語です。

書籍と同じ内容がオーディオブックでも聴けます。(ちなみに、Amazon オーディブルには登録が無いです)

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≫【無料】「M-1はじめました。|谷良一(著)」を聴いてみる

神高
神高

会社員が新しいことを社内で立ち上げる、ゼロイチを達成するためのヒントが詰まっています。

M-1はじめました。|谷良一さんの当時の立場や経歴、大学など

まず、書籍「M-1はじめました。」を書かれた「谷良一(たにりょういち)」さんがどのような方なのか、再確認しましょう。

1956年9月生まれ、本が出版された2023年11月の時点で67歳。

M-1 グランプリを立ち上げた2001年は谷さんが45歳になる年。

「制作営業総務室室長」という中間管理職の立場から、島田紳助さんや同僚、テレビ局、スポンサー、そして出演者である漫才師や審査員などの協力を得てエムワンの第一回を立ち上げるまでを振り返る物語となっています。

2001年のエムワングランプリの DVD を観なおしてみると、確かにエンドロールに島田紳助さんと連名で谷良一さんの名前が出てきます。

第一回の最終決戦は「中川家」と「ハリガネロック」の一騎打ち

京都大学文学部卒、最終的に株式会社よしもとクリエイティブエージェンシー(吉本興業グループの中核)の専務取締役までされた方なので、ぼくのような「並みの会社員」ではないわけですが……。

とはいえ、どんな規模の会社でも、どんな立場にあっても、似たようなことは起こります。

華々しい学歴、経歴、実績を積んできたサラリーマンも、大なり小なり、つまらない(ように思える)仕事に関わる時期はあります。

生涯ずっと、華々しい、楽しくて報われる仕事に関われるなんて人が居たら、お会いしたい。

ということで。

「M-1はじめました。」は、そんな環境にある「組織人」が、偶然に出会った「漫才をもう一度盛り上げる」というミッションを「M-1 グランプリ」をゼロから立ち上げることで達成するまでのノンフィクション小説であり、ビジネス書でもあります。

いやー、よくわかるんですよ。

ぼく自身、1974年生まれでそろそろ50歳を迎えるメーカーの中間管理職です。

「昔、売り上げが高かった主力製品を、新しい技術や宣伝手法と組み合わせて、ふたたび売り上げを伸ばす」なんてミッションとよく似ています。

その意味では、非常に近い立場だけに、読んでいて共感する部分が多々ありました。

その「共感」の中でも、最も一生に残ったのは、第四章に登場する、7人の審査員がなかなか決まらないことに切れて、M-1 グランプリ開催に後ろ向きな対応を見せる「元朝日放送の制作部、ワイさん」です。

M-1はじめました。|(元)朝日放送のY(ワイ)さんとは誰か

「M-1はじめました。」の中に、ある種の敵役として(元)朝日放送のテレビ制作部長、Y(ワイ)さんという方が登場します。

このワイさんが誰を指すのか。

中川家の二人が1000万円の小切手を持つ場面から。

小切手を持つ左が兄の剛さん、右が弟の礼二さん

ワイ(Y)さんなので、M-1 2001 の DVD エンドロールに出てくる企画開発の「山村啓介」さんかと思いましたが、Wikipedia によれば、テレビ局を退職後に大学の教員をされている様子はない。

しかも、そもそも本文の中で「穏やかな人柄の山村さん」と紹介されているので違います。

ということで、Wikipedia などの情報はないですが、おそらく、こちらで紹介されている「吉村先生」がワイさんでしょう。

いや、新しい企画に後ろ向きの態度で、進捗の遅れ具合に苦言を呈したワイさんの立場もわかるんです。

組織である以上、表に出てくる人だけが苦労をしてわけではないことも確か。

部署内で力を持つ若手の部下から「部長、もう時間がないんです。なんとかしてくださいよ!」といった突き上げがあれば、調整役をかって他部署や取引先との折衝に出ていかなければならない。

自分の部署(部下)を上司が守らなければ、ほかの誰が守ってくれるのか。

一方、M-1 を何とか世に出したかった谷良一さんの立場からすれば、この辛かったエピソードを紹介せざるを得なかった。

過去に関わったプロジェクトについて、当初、後ろ向きであっても「自身の武勇伝」として語る人は居ます。

「あれはおれがやった」という人がたくさんいるのが成功したプロジェクトの証拠だそうなので……

という一文は、シニカルでありながら、会社員、組織人であれば、間違いなく共感する部分でしょう。

あなたも、誰かの顔(○○専務、■■常務、はたまた▲▲部長など……)の顔が浮かぶんじゃないですか(笑)。

でも、こういったことを「厚かましく」「たくましく」外に向かって発信できるのも、生き残るうえで一つの能力だと思いますよ。

  • 「あいつ(注:活躍している部下)は、周りは反対したけど、オレの一存で面接を通した」
  • 「○○社(注:有力な取引先)に、初めて商品を納めたのはオレなんだ。他社びいきだったから、苦労したよ」

なんて、今は嫌ですけれど、たぶん、ぼくも年齢を重ねたら、うそぶくようになるでしょう(笑)。

まとめ|【無料】M-1はじめました。|谷良一(著)オーディオブックの感想、レビュー

ここまでの内容をまとめておきます。

サラリーマンをしていると、大なり小なり、困難なプロジェクトに関わる機会(チャンス)があります。

面白そうだな、と心から思えるなら、夢中になって取り組める。

最初のうちは。

しかし、いざ、手を付けてみると、うまくいかない。

「通常の仕事だけでも忙しいのに、新しいことなんてできないですよ」

なんて、部下や他部署から反対勢力も出てくる。

そもそも、指示をした上役や役員がそれほど協力的でない、なんてことも起こります。

「あー、もうそこまで邪魔されるなら、体よく失敗したことにして、降りてしまおうかな」

なんて邪念も浮かんできたり。

しかし、そんな時にこの種の新しいプロジェクトをゼロイチ(0→1)で成し遂げたビジネス書を読むと、勇気が湧いてくる。

ビクターの VHS 開発物語、カシオの G-SHOCK 誕生秘話など、一人の会社員が、好奇心からチームを巻き込みながら新しい市場を創り上げる様は、本当に痛快で勇気をもらえます。

「会社員の安定した立場を捨てなくても、ワクワクする冒険はできるんだな」

そう心の底から思えるなら、日々の仕事だって頑張っていけます。

そんなビジネス書の中でも、この「M-1はじめました。」はかなり上質な部類だといえます。

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Audiobook.jp に初めて登録する方は、14日間無料で楽しめるので、ぜひ、耳で読んでみてください。

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