映画「復讐するは我にあり」にみる緒形拳さんの殺人鬼役|無料フル動画

長崎の夜景 在宅でもハズレない名作映画

こんにちは。

岡山で会社員をしながらブログを書いている神高(かんだか)です。

鬼籍に入られた二人の名優に見入ってしまう映画「復讐するは我にあり」 をちょっと前に VOD(ビデオオンデマンド、動画配信サービス)で観ました。

映画「鬼畜」で弱いところのある父親役だった緒形拳さんですが、この映画では天才詐欺師にして連続殺人犯、というこれまた過激な役柄を演じておられます。

表情、物腰からして、天才詐欺師などという人種はたしかにこういう能力を持ち合わせているのだろうな、怖いな、と思われる魅力に溢れています。

実際、ぼくもふと九州弁で最初のあたりのセリフ「どーんと冷えとるじゃろうねえ」が、無意識に口をついて出たくらいなのです。

神高
神高

この映画の見どころは、間違いなく緒形拳さん、そしてその父親の三國連太郎さんの役中での対決です。

フィクションですが、実話に基づいて執筆されたらしいこの事件簿、どんな映画なのか、導入~導入の一部のネタバレを含みながらご紹介します。

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映画の最初は、主人公が逮捕されてパトカーで連行される場面から始まります。そして、自白に沿った回想が事の経緯を説明していきます。

…… 時は昭和38年。主人公の名は榎津巌(えのきづ いわお)。詐欺と殺人を犯しつつ、78日間逃亡したものの、熊本で逮捕された直後が物語の始まりの場面です。

最初の犯罪は、専売公社、現 JT (日本たばこ)の集金係2名の殺害。「いっぱいやりましょう」と山の中に誘い込みます。時代なのでしょうか、ベテラン社員がそんな殺し文句で人気のない山林の中にノコノコ向かうかなあ、しかも仕事で回収したばかりの大金を持ってるのに、と不思議に思います。

しかし、のちに詐欺師になるだけのことはあり、魅力あふれる笑顔と巧みな言葉を駆使します。やがて被害者は石で殴られ絶命。

なんと野蛮な……。

その後、榎津(緒形拳さん)は詐欺師として、いろいろな人に成りすましながら、他人の金と命を奪っていきます。

一方、今回の話のキーとなる榎津の両親もこのあたりで紹介されます。病気がちで優しい母親(ミヤコ蝶々さん)とキリスト教の要職にある、信心深くて頑固そうな父親(三國連太郎さん)は戦時中に船を供出した見返りに得たお金で旅館を経営しています。

そして、榎津は若くして結婚しているので、妻と子どもがいます。妻の加津子さん(倍賞美津子さん)は、鎮雄さん(榎津のお父さん、つまり義父ですね)に誘われて旅館に居候をするわけですが、妙に二人は仲が良くで、榎津はその関係を怪しんでいます。

いや、映像を見る限り、決定的なシーンはありませんが、怪しいなんてものじゃありません。倍賞美津子さんの色気がまたとんでもないので……。

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映画「復讐するは我にあり」|全国指名手配と逃亡劇

構成がいわゆるロードムービー、撮影当時(公開は1979年)の街の雰囲気などを楽しむことができます。電車の中でタバコが吸えたり、宇高連絡船が出てきたり。

もちろん、主人公の犯人にとっては、懸命なる逃亡劇なのですが。

殺人容疑で全国指名手配される中、榎津は裁判所の待合室で弁護士に化けて、保釈金を預かる手口でお金を持ち逃げします。そして、その帰りに偶然会った老人の弁護士に近づきます。とっさに「弁護士」から「裁判所に出入りする一般人」に機転を利かせて化けるところは、なかなかの見どころです。

結局、この老弁護士(加藤嘉さん、映画『砂の器』などでも有名ですね)も無残な最期を迎えることになります。

そのあと、浜松の旅館に今度は大学教授を装って長居します。ディカプリオの「 Catch me if you can 」ばりの七変化です。昔のことですから、社会的な地位がある人は、宿代の一部前受などを求められることはなかったのでしょう。

緒形拳さん、これまた、大学の先生のような風情を実にうまく出しています。きれいな髪形、眼鏡、手持ちの書籍、カバンなどの小道具が実に見事です。

詐欺師も営業マンも、クライアントの信用を得るためには、こういう細部が非常に大事だそうですから、ぼくも気を付けたいものです。

で、この旅館の雇われ女将でもあるハルさん(小川眞由美さん。『鬼畜』でも緒形拳さんと共演でした)と仲良くなって、お金と御飯に当分困らない生活を手に入れます。

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映画「復讐するは我にあり」|蛇の道は蛇、と申しまして……

上昇の階段

ただ、ハルさんのお母さん(清川虹子さん。『元気が出るテレビ』で高田純次さんが指輪をたべちゃった相手、って説明でわかりますかね)はなかなかのワルで、元殺人犯。そんなこんなで、最初にこの詐欺に気が付くのは、そのお母さんなのです。

ここからはいろいろあって、さらに逃亡を図ります。まだまだ先は長いので、どうなるかは、実際の映画で楽しんでいただければと思います。

ただ、逃亡も逃亡なのですが、徐々に父親(三國連太郎さん)と主人公の確執が深刻化していくところは、見ものです。

なんというのか、ぼくもよくわかります。父親と息子の関係、というのは何故か、家族内で問題などなくても、こんな感じになりがちです。

少し、自分の父親のことを思い出してみたり……。

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まとめ: 「我」とは誰か – Vengeance is mine, saith the Lord.

公式の「予告編」が Youtube にありますのでご紹介します。

悪役の主人公が魅力的に見える、というのは、ありがちといえばありがちですが、映画『鬼畜』とあまり時間をおかずに観ると、緒方拳さんの存在感と確かな演技を楽しむことができます。

そういえば、「復讐するは我にあり」の「我」は神様のことなのだそうで。

「復讐するは我にあり」と主は言われり。(Vengeance is mine, saith the Lord.)

※ Vengeance = 復讐、revenge の文語表現 /  saith = say の三単現(詩や古語など)

「自分で復讐してはいけない、「神」である自分(我)がその役を果たすのだから」という意味の聖書の一文から着想を得て、原作者はタイトルにこの言葉を選ばれたとのこと。

ここでいう「復讐」は、「罪を犯したことへの当然の報い」みたいなニュアンスも感じられます。

ふむ。

犯人のお父さんがキリスト教で要職にあることを考えると、いろいろな解釈ができそうです。

年齢を重ねてから観なおすと、また新しい発見につながるでしょうね。

 

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迫真の演技をもう一度観たい方は、この機会にぜひどうぞ。

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