こんにちは。
本業(メーカーに勤める会社員)の知識や経験をもとにブログを書いている神高(かんだか)です。
そういえば、あなたは就職した時、基礎的な簿記の授業や資格試験を受けませんでしたか?
実際、企業で営業、資材や調達部門に所属することになり、実際に日商簿記3級、あるいは2級まで取得されているビジネスマンの方もおられると思います。
そんな方に、朗報です。
簿記3級を持っている、あるいは取ろうとして勉強していた、というだけで確定申告(青色申告)さえ楽勝です。
税理士に頼むことなく青色申告を一人で完結できるなら、先々のメリットは大きいですよ。
なぜなら、ブログ運営や副業、あるいは定年退職後にフリーランス的な仕事をする上で大変、役に立つからです。
最大65万円の青色申告特別控除を使えるようにしておくだけで、全然違います。
副業で給与以外の収入が発生したら処理はどうしよう、なんて迷っているなら簿記3級の勉強を済ませてしまいましょう。
≫「無料」で日商簿記3級向けテキスト・問題集・動画のセットをもらう方法とは?
確定申告をするとき(青色申告、白色申告とも)、簿記3級の知識があれば自信をもってのぞめます。
【実録】なぜ、日商簿記3級を勉強・取得した会社員なら確定申告(青色申告)は楽勝なのか?|副業にも対応
簿記3級の知識があれば、税務処理という観点でいえば個人事業主、フリーランスの入り口に立てます。
そして、いまはわずかな投資(費用)で使えるクラウド会計サービスも出てきました。
クラウド技術の発達で、日商簿記3級に合格できる程度の知識があるなら、税理士にお願いすることなく「青色申告(青申、あおしん)」まで一人でできます。
もともと、日商簿記3級は八百屋さんや酒屋さんなど、個人事業主(個人商店)を対象とした簿記の資格です。
最近は難化傾向で、株式会社の内容まで含まれるようになりましたけれど、基礎的な仕訳(しわけ)で構成されている点は従来と変わりません。
だから、簿記3級の内容をきちんと理解できれば、個人事業主レベルの帳簿を自分でつけられる、ということでもあります。
ブログを運用したり、あるいはライターや動画編集などの副業をしていると、パソコン、サーバー代や本代、参考書や各種通信費など、一つ一つの金額は小さいながらも何かと費用がかかるもの。
それらのコストは、事業として行っておれば経費として認められる可能性の高い費目です。
実践的な「学び」の一環として、ほとんど収入が発生せず趣味としてブログを楽しんでいる段階からこれらの領収書を集めて、帳簿につけてみませんか?
簿記3級レベルなら十分に使いこなせる本格的な会計ソフトも
今の時代、クラウドの会計サービスが非常に発達しており、「業務用」とされる仕組みに「無料」で触れるチャンスはたくさん転がっています。
たとえば、ぼくが試しに使っている「やよいの青色申告オンライン」であれば、最初の1年は「無料」です。
副業、趣味で楽しみながら活動していて、青色申告まで試したい、となればエクセルではさすがにきつい。
ならば、最初の年は無料のクラウドアプリで試してみればいい。
無料といっても、複式簿記の帳簿作成まで楽にできるので、かなりの本格派ですよ。
中小企業や個人商店、フリーランスが使っている「本物の会計ソフト」の仕組みを1年間、「無料」で実体験できます。
クラウド会計のメリットは銀行口座やクレジットカードとの提携
クラウド会計のメリットは、銀行口座やクレジットカードとの提携にあります。
たとえば、「PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)」の銀行口座と会計ソフトを連携させて、取引明細を自動で取得しています。
入金も出金も、全ての仕訳をソフト側がどう処理するか「質問」してくれるので、それに回答するだけで常に「仕訳帳」が最新の状態に保たれ、銀行口座の残高とも一致します。
また、「事業主借(じぎょうぬしかり)」「事業主貸(じぎょうぬしかり)」など銀行口座の入出金を伴わない「仕訳」も、当然できます。
仕訳帳のもととなるデータを自動で取得しているので、「趣味のブログ」の収支を楽に把握することができるのです。
公式サイト PayPay銀行
無料のスマホアプリで確定申告を体験したいなら「マネーフォワード確定申告」がおすすめ
「やよい」はパソコンが必要ですけれど、もし無料のスマホアプリで確定申告を体験したいなら、「マネーフォワード確定申告」がおすすめです。
というのも、年間50件以内の仕訳(しわけ)ならば、無料で使えるからです。
- 一度、確定申告を体験しておきたい。
- 申告書をつくる前段階、準備をシミュレーションしておきたい。
なんて程度であれば、いまや無料のスマホアプリで学べてしまう時代です。
ということで、iPhone、Android 共通のリンクを紹介しておきます。(↓↓)
スマホアプリをインストールして、触ってみてください。
簿記3級と基礎的な税務の知識、パソコンだけで「青色申告」までできる時代
趣味のブログや Youtube で「雑所得」の枠を短期間で超える人はごくごくわずかですから、気長にかまえて学びながら準備していきましょう。
Twitter や「誰でも月30万」なんてバナー広告をみてモヤモヤする必要はありません。短期間で成功する人は、「よほど特殊な才能の持ち主」か「別の世界で成功した方法論をすでに持っている人たち」です。
たとえば、確定申告について学んだ内容を簡単に整理しておきます。
「事業として行う確定申告」には「白色申告」と「青色申告(控除額別に10万円と65万円の2種類)」の3種類があります。
(注:住宅ローンや医療費の還付は、同じ用紙を使いますが、この区分がありません)
メリット、デメリットをいろいろ自分で学ぶうちに、「目指すなら、65万円控除の青色申告しかないよね」という結論に至りました。
というのも、10万円控除の時は「単式簿記」、65万円控除の時は「複式簿記」が求められますが、簿記3級の範囲がすでに「複式簿記」だからです。
しかも、「マネーフォワード確定申告」は「仕訳」を提案してくれる AI (人工知能)付きなので、基礎的なことを学んで「仕訳」さえしておけば、ほかの帳簿類は勝手に作成してくれます。
AI も最初はトンチンカンなことを提案してきますが、徐々にこちらのパターンを覚えて賢くなっていきますよ。
「仕訳帳(しわけちょう)」と「総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)」、さらに補助簿までを「仕訳」をもとにドンドン作成してくれます。
少なくともオンラインサービス上では「単式簿記を選ぶ理由はない」と言えます。
簿記3級なら、無料の動画と市販の書籍で独学することもできます
日商簿記3級くらいは、頑張れば「市販の書籍」だけでも独学できます。
とはいえ、やっぱり動画を含む教材が欲しい人もいらっしゃることでしょう。
そんなときに使って欲しい「無料おためし」があります。
「東京CPA会計学院」の【無料】資料請求です。
なんと、「日商簿記3級」の範囲を動画(全6回)で提供してくれます。
全6回の動画を観るところまではメール登録だけで進むので、是非、試してみてください。
手順は以下です。
- 「東京CPA会計学院」から資料請求(ぼくは「会計士未受験」「通信」にしました)
- すぐに資料とサンプル DVD(第1回) を送ってきてくれます。
- 書類発送の連絡とほぼ同時に電子メールが届きます。
- メールの中にある「体験講義の続きをご希望される場合は、下記のフォームからお申し付けください。」のリンクから資料請求と同じ情報を入力します。
- 瞬時に全6回の講義のリンクが届きます。
- パソコン、スマホで「簿記3級レベル」の講義全6回を無料で視聴しましょう。
ここまで勧誘の電話などありませんし、メールも時々メルマガが届く程度でしつこくありません。
また、メールが不要であれば、登録解除しましょう。以降、届かなくなります。
≫「無料」で簿記3級のテキスト・問題集・動画のセットをもらう方法はこちら
無料動画とはいえ、講師は公認会計士の国見健介(くにみけんすけ)先生
無料動画とはいえ、講師は学園の理事でもある公認会計士の国見健介(くにみけんすけ)先生です。
単に解説がくわしいだけでなく、理解するための「たとえ話」も入門編らしく的確でしてね。
深く深く理解している方の入門講座はここまでわかりやすいのか、と驚きの連続です。
多忙であれば、前半1時間、後半1時間の「第1回」講義だけでも観る価値はあります。
企業会計の初歩の初歩から、トヨタ自動車の貸借対照表( B/L )をザックリ一緒に読むところまでたどり着けます。
「基礎の大切さ」を講義の一番最初で強調されています。
本格的な動画付き(全7回)なので、すでに3級を持っている人にもオススメです。
簿記3級レベルの知識が得られたらどうするか
簿記2級以降は有料になりますから、適性がある、もっと学びたい、と思えるなら先のステップに進めば良いですし、「ちょっと難しいかな」と思えば3級レベルで再考させてもらいましょう。
それにしても、無料お試しで「日商簿記3級コースをまるまる提供」というサービスは初めて見ました。
びっくりです。
ぼくも紹介するために試しに資料を取り寄せてみましたけど、メールが届く程度でしつこい勧誘とかはなかったですよ。
いやいや、市販の本で頑張ってみよう、という人は、もちろん構いません。
新入社員として、特にモチベーションもないのに簿記の勉強をした時と違って、社会人経験を積んだ後は会社の仕組みについても詳しくなっているはず。
ふたたび勉強してみようかな、と思ったなら、ぜひ、日商簿記3級を狙ってみましょう。
たとえば、「赤黒処理」と呼ばれる「いちど計上した金額の訂正処理」は、営業や資材・調達部門に属しておれば目にする仕事の一つであるはずです。
この処理の背景に「複式簿記」があるとわかっているなら、簿記3級の「仕訳」の理解はきわめて簡単です。
日商簿記3級の内容は、ものすごく薄い1冊テキストにまとまるほどの内容です。
この「学び」を要所要所でまとめて、ブログに書いていく、なんてのもいいと思いますよ。
副業サラリーマンが青色申告する時は慎重に|開業届と失業保険の関係とは
ただ、副業サラリーマンが青色申告を計画するとき、慎重に判断した方が良いです。
というのも、開業届を出すと失業保険(再就職手当)をもらえない可能性が高いからです。
早期退職など、何らかの事情で歳をとって会社員を止めた後、失業保険をもらいながら次のステップを考える人は失業保険を受給してから開業届を出しています。
再就職手当は失業保険であって、失業していないともらえないお金だからです。
しかも、働いてきた年数が長い人、45歳を超えて59歳までの人は多く長くもらえる仕組みですから、慌てて開業届を出さず、慎重に判断しましょう。
受給条件はハローワークにも詳しい説明があります。
【撤回】副業収入が300万円以下の者は原則、雑所得、という基本通達は取りやめ
【2022年8月追記】
2022年夏、所得税基本通達の改訂で「副業収入が300万円以下の者は原則、雑所得」という案が検討されており、最短で2022年度の確定申告から適用される可能性が高い。
なるほど。
「取りやすいところから取る」が徹底されていて、むしろ清々しい。
国がそのつもりであれば、売上300万円に満たないサラリーマンの副業は「雑所得(白色申告)」でも仕方ありません。
失業手当(失業保険)をあきらめてまで、覚悟の上で開業届を出した勇者も、その「冒険心」は一旦、心におさめましょう。
逆に、退職時には最長150日の基本手当(失業保険)を臆することなく、非課税でいただけます。
映画「ジョーカー」ではないですが、サラリーマンには「黙っていい子にしてろ、狼にはなれない」と言いたいんでしょうね。
【2022年10月追記】
なんと、副業収入が300万円以下でも「事業所得」が認められることになりました。
とはいえ、無条件ではなく、逆に損益通算で赤字にすることには、より厳しい目が注がれそうです。
国税庁の公式サイトより:「所得税基本通達の制定について」(法令解釈通達)の一部改正(案)
(雑所得の例示等)に対する意見公募の結果について
「事業所得」で確定申告するために越えなくてはいけないハードルは、主に以下です。
- 副業の取引を記録した帳簿書類の保存する(大前提)
- 副業の所得、収入金額が僅少(きんしょう)レベルを超える(目安:3年~主な所得の一割を超えていること)
- 副業の所得を得る活動に営利性が認められる(赤字で損益通算したら厳しい目で見るよ、ということ)
というのも、基本通達の中に、このような場合は事業所得にしてはダメよ、という意味の記述があるからです。
① その所得の収入金額が僅少と認められる場合
~その所得の収入金額が、例年、300 万円以下で主たる収入に対する割合が 10%未満の場合は、「僅少と認められる場合」に該当すると考えられます。※「例年」とは、概ね3年程度の期間をいいます。
② その所得を得る活動に営利性が認められない場合
その所得が例年赤字で、かつ、赤字を解消するための取組を実施していない場合は、「営利性が認められない場合」に該当すると考えられます。※「赤字を解消するための取組を実施していない」とは、収入を増加させる、あるいは所得を黒字にするための営業活動等を実施していない場合をいいます。
そして、その大前提として、「取引を記録した帳簿書類の保存」を求めています。
公式サイト PayPay銀行