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製造業で働く:50代・60代でもチャンスを掴む方法

こんにちは。

とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。

製造業で働く会社員として、将来にどう備えよう、と迷っていませんか?

ぼくが実際に見聞きし、体験してきたことを参考に、一つの生き残り戦略をお伝えします。

30歳、40歳くらいの方も、参考にしてもらえれば幸いです。

神高
神高

ぼくが今、考えている戦略でもあります。

役職定年に備えないといけませんからね。

製造業で働くみなさんへ──50代・60代でもチャンスを掴む方法

1. はじめに:製造業で働くみなさんへ──50代・60代でもチャンスを掴む方法

「日本の製造業は硬直的だ」「新しいことを始めにくい」──こうした声はよく耳にします。

しかし、本当にそうなのか、という疑問を持つべきです。

実は、技術革新や海外市場の拡大に伴い、日本企業でも役員や海外拠点長といったポジションで活躍できる人材を求める動きが加速しています。

しかも、そのチャンスは若手に限った話ではありません。

むしろ、50代や60代のベテラン社員にこそ巡ってくる機会がある

定年後も現役感覚で働きたい方であれば、海外拠点のトップやそれに近い役職を目指すのは、現実的で延長を遅らせる現実的な選択肢となるでしょう。

2. 日本の製造業を取り巻く現状と将来性

日本の製造業は、かつて世界をリードする力があると言われていました。

実際、1980〜90年代には、自動車や電機産業を中心に「メイド・イン・ジャパン」の品質が世界を席巻し、海外拠点を次々と展開していた時代があります。

しかし、ぼくが社会人になった2000年前後から、中国をはじめとするアジア新興国の台頭や、デジタル技術の急速な進化などにより、日本企業の存在感は相対的に小さくなりました。

今、シンガポールやタイなどのそこそこのホテルに滞在しても、テレビは韓国製、あるいは中国製です。

とはいえ、「成熟しすぎたからこそ、次の改革が求められる」という見方もできます。

特に近年は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「IoT(モノのインターネット)」などの掛け声が強い。

業務フローを大きく変えたり、新しい技術への投資を行ったりする企業が増えてきました。

これは企業にとってリスクを伴う大胆な動きですが、一方でそれを主導できる人材が求められているのも事実です。

また、少子高齢化による労働力不足も、ある意味ではベテラン社員にとってチャンスと言えます。

若手をなかなか採用できない中、「経験豊富で、海外拠点や大きなプロジェクトを任せられる人」を企業が必要としている構図がはっきりしてきているのです。

実際、若い人の一部は海外赴任はおろか、海外出張を負担に思うケースもみられます。

もちろん、人それぞれの考え方で、責められるものではありません。

しかし、逆に海外出張、海外赴任を苦にしない50歳、60歳代なら、長く働ける可能性がある、ということでもあります。

3. 50代・60代にこそ広がる海外赴任の可能性

「若手じゃないと新しいことなんて任されないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、企業が海外進出や新規事業を推し進めるときに本当に欲しいのは、総合的な判断力や豊富な人脈、そして信頼感のあるリーダーシップです。

こうした要素は、むしろ長年の業務経験を積んだ50代や60代の方が強みを発揮できる部分ではないでしょうか。

特に海外拠点の場合、慣れない文化や商習慣の中でトラブルが頻発することも多いです。

そのとき、豊富な現場経験と臨機応変な対応ができるベテランの存在は非常に心強いもの。

年齢の壁を感じていても、「ならではの強み」が求められるケースは少なくありません。

さらに、日本の製造業が長く培ってきた品質管理のノウハウ取引先との丁寧な対応は、海外でも大きく評価されるポイントです。

ぼくは大企業、中小企業の両方を経験していますけれど、現場と製造、設計、調達、品質管理などのコミュニケーションが常に課題であり、ビジネス成長のカギとなります。

偉ぶることなく、さまざまな部署の若手に日本の内外の状況を伝えられる先輩の存在は、それだけでポジティブな影響を与えられるはず。

もちろん、それは日本国内の組織だけでなく、海外の法人も同様です。

いや、海外では、いろいろなトラブルはありますよ(笑)。

こんなところでは、とても書けないようなことが。

とはいえ、企業文化を根付かせる役割は、現場を知り尽くしたベテランほど適任です。

若手とは違う視点で、現地スタッフの教育や組織づくりに貢献できるのは大きなアドバンテージと言えます。

4. 年齢を重ねてから、海外拠点で働くメリット

ここで、具体的に「海外拠点の店長や管理職として働くメリット」を整理してみましょう。

  1. キャリアの大きな転換点になる(定年退職とは別のフェーズへ)
    海外拠点を任されると、業務範囲は一気に広がります。生産管理だけでなく、現地スタッフのマネジメントや人事管理、時には営業活動にまで携わることもあります。その分負担は増えますが、多面的なスキルを身につけることで、将来的に役員や顧問への道が開ける可能性が高まるのです。
  2. 語学力(特に英語)や異文化理解を磨ける
    海外での業務経験は、英語や現地語だけでなく、異文化理解やグローバルな視点を養ううえでも貴重です。今後、他の企業からのヘッドハントや、定年後のセミナー講師などにも繋がりやすくなります。
  3. 組織内での評価が高まりやすい(たとえ、日本に帰っても…)
    海外拠点で一定の成果を上げると、本社に戻ってきたときに役員候補や部門長といった重要なポジションに登用されることがあります。日本本社と現地を繋ぐキーパーソンとして評価されることで、さらに責任ある仕事を任されるケースが多いのです。

ざっと考えただけでも、これくらいのメリットが挙げられます。

もちろん、やらしい話、金銭的なメリットも大きい。

海外拠点の責任者、あるいはそれに近いポジションで采配を任せられたら、「余人をもって代えがたい」空気を自分でつくりだすことさえできます。

5. 積極的に関わるための具体的ステップ

では、実際に「もっと仕事に積極的に関わる」ためには、どのようなアクションを取ればいいのでしょうか。

  1. 情報収集や自己 PR を欠かさない
    社内の公募制度や、海外プロジェクトの立ち上げ情報を常にチェックしましょう。自ら手を挙げることで、チャンスが巡ってくることはよくあります。上司に対し、「海外赴任の辞令が出ても、急に辞めたりしませんよ」という雰囲気を出しておくことです。
  2. 自分の強みを再確認する(外国語、簿記・会計など)
    長年培ってきた技術力、マネジメント経験、人脈など、自分が持っているリソースを改めて棚卸ししてください。面接や社内プレゼンで「なぜあなたが必要か」を明確に示せるようにします。海外拠点長となると、やっぱり実務的なスキルも必要ですからね。
  3. 社内外のネットワークを広げる
    海外赴任の経験者や、関連部署のキーマンに話を聞くことは大切です。さらに業界セミナーや勉強会に参加し、最新の技術動向やビジネスモデルにもアンテナを張りましょう。海外出張で出会った取引先の日本人の声は、経験上、特に貴重です。
  4. 小さなチャレンジから始める
    いきなり海外拠点長になるのはハードルが高いかもしれませんが、海外とやり取りするプロジェクトチームに参加してみる、英語の勉強を始めるなど、小さな一歩を踏み出すだけでも道は開けます。中小製造業の場合海外の展示会やクレーム対応などで海外出張の機会を増やしておくと、「そういう人材」としてカウントしてもらえます。

6. まとめ

いかがでしょうか。

ここまでの内容をまとめておきます。

「日本の製造業は沈みがち」という声もありますが、実際のところは大きな変革期を迎えています。

新技術への対応や海外進出の拡大など、企業も変わろうとしている今こそ、長年の経験や豊富な知識を持つ50代・60代にとってのチャンスは広がっている、といえます。

特に、子育てのピークとずれており、両親もしばらくは元気、手がかからない、なんてタイミングがあるなら、現状維持でくすぶっているのはもったいない。

  • 海外拠点長や管理職に抜擢される可能性を探る
  • キャリアの幅が広がり、役員や顧問としてのオファーを狙う
  • 定年後も現場で活躍し続けられる選択肢を持つ
  • 役職定年(≒年収ダウン)でもスパッと辞める準備をしておく

これらは、積極的に手を挙げて動き出す人だけが得られる恩恵です。

「もう年齢的に難しい」と感じてしまう前に、まずは小さなところから行動を始めてみてはいかがでしょうか。

英語の学習、海外案件に関わっている部署へのアプローチ、そして社内の公募制度への応募など、「次のステップ」への扉は意外と身近にあります。

もし今の会社で難しそうであれば、転職や社外での活動も視野に入れてもいいでしょう。

あるいは、そこまででなくても、仕事をしながらトライできる「 TOEIC 」や「簿記3級・2級」に挑戦してもいい。

海外事業に注力する企業は、ベテランの知識とノウハウを求めています。

豊富な経験こそが、若手にはない大きな武器です。

最後に、製造業の現場で長年活躍されてきた皆さんへ、改めて一言。

「あなたが持つ経験と意欲を必要としている会社は必ずあります」

年齢だけで諦めず、ぜひ積極的に行動してみてください。

たとえ失敗や苦労があったとしても、それを糧に次のステップへ進めるはずです。

海外赴任やプロジェクトリーダーの経験が、あなたのキャリアを大きく変え、定年後も輝き続ける原動力になることを心より願っています。

神高
神高

もちろん、ぼく自身も研究、行動していかないと。

セカンドキャリア
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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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