こんにちは。
とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。
このカテゴリーでは、輸出、輸入を扱う貿易実務全般、事務処理全般について解説します。
それから、コロナウイルス問題でリモートワークの機会が増えたことから、Microsoft Teams を中心としたクラウドサービスについても少し扱っております。
テレワーク(在宅勤務)のノウハウは、出張中の事務処理などにも役立ちますのでね。
代表的なテーマとして、以下のようなものを扱っています。
(それぞれ、比較的、多く読んでいただいている記事にリンクしました)
- コンテナ船、在来船の考え方の違い
- INCOTERMS (インコタームズ)2000、2010の違いや特徴
- INCOTERMS (インコタームズ)2020 の導入時期や狙い、新条件
- デマレージ( Demurrage ) 回避のための工夫
- FI、FO、FIO、BERTH TERM などのトレーディングタームの解説
- サレンダー B/L の扱い方、意味
- 輸出貿易管理令の実務上の扱い
- 三国間貿易
- 収入印紙の扱い~海外企業と売買契約、請負契約
- Microsoft Teams の「絵文字の追加」とその「活用法」
個別の貨物や事案についてはコメントせず、広く一般的に使える内容を解説するように努めています。
こういった内容について書いて欲しい、というリクエストがあれば「お問合わせ」からどうぞ。
ぼくに書ける内容であれば、記事にしますのでね。
最新のインコタームズ( INCOTERMS 2020 )の解説に力を入れています。
2019年秋に概要が発表された最新のインコタームズ( INCOTERMS 2020 )の解説に力を入れています。
10年ぶりの改訂ですのでね。
一覧は No. 1を、それ以外の3文字( FOB や CIF など)はご希望の見出しを選んでください。
- 【貿易】INCOTERMS 2020(インコタームズ 2020)一覧【最新版】
- インコタームズ2000年版、2010年版、2020年版の簡単な比較表
- 大分類は 「なんでも使える三文字」と「在来船を使う海上輸送専用の三文字」
- EXW: Ex Works(イーエックス ワークス)
- FCA: Free Carrier(フリー キャリア)
- CPT: Carriage Paid To(キャリッジ ペイド トゥ)
- CIP: Carriage and Insurance Paid To(キャリッジ アンド インシュランス ペイド トゥ)
- DAP: Delivered at Place(デリバード アト プレイス)
- DPU: Delivered at Place Unloaded(デリバード アト プレイス アンローデッド)
- DDP: Delivered Duty Paid(デリバード デューティー ペイド)
- FAS: Free Alongside Ship(フリー アロングサイド シップ)
- FOB: Free On Board(フリー オン ボード)
- CFR: Cost and Freight(コスト アンド フレート)
- CIF: Cost Insurance and Freight(コスト インシュランス アンド フレート)
- まとめ:一度におぼえる必要なし|よく使う条件から理解していきましょう
ちなみに、DDU は2010年版で廃止されています。
INCOTERMS 2000 とうたえば、使っても全く問題ないですけど、意外と盲点でしょう?
貿易実務は独立したスキル、さまざまな応用が利きます
貿易実務は、他の事務とは違う独立したスキルなので、扱う商品が変わってもその原則を広く応用することができます。
いつの時代も、輸入や輸出の基本的な知識や金融(支払い)に関するノウハウはたいてい、似たようなものだからです。
たとえば、一般的に使われる船積用のインボイスは、完全に電子化されることはあっても、そのデータ自体は今と同じような内容が記載されるはず。
いままで蓄積された「しきたり」や「国を越えた共通認識」を捨てるとは考えられません。
10年前にインコタームズから除外された DDU がいまだに広く使われるような業界ですからね。
営業や資材、あるいは会計の部門に属していても、貿易に関する基本的なルールは、一度身につければ長く使える知識となります。
貿易実務は「本」と「 OJT(実践)」の両方で学びましょう
独立したスキルである貿易実務をどう学ぶべきか。
というのも、以下のような理由があるからです。
「本(電子書籍など)」から学ぶべき理由
まずは「本(電子書籍など)」から学ぶべき理由です。
- 貿易のルールやしきたりには、法律や条約の裏付けがあるから
- なんとなく「わかったつもり」になる用語が多いから(積み戻し、など)
- 体系的に理解していなくても、意外となんとかなるから
そうなんです。
理解があいまいでも、貿易周辺の仕事って「なんとかなる」んです。
実際、OJT(職場での実践)だけで何年も仕事をされる方も多いですからね。
平日に行われるジェトロ他の研修に、なかなか行かせてもらえない、なんて(笑)。
でも、一つ一つの理由や背景、用語の本当の使い方は、やはり体系的に勉強しないと理解できません。
しかも、「再輸出免税」みたいなルールはその言葉を知らないと検索しようもないですから。
でも、まあ心配は要りません。
大丈夫。
本を1,2冊を通読するだけで、OJT の知識は頭の中でつながります。
OJT(職場での実践)で学ぶべき理由
続いて、OJT(職場での実践)で学ぶべき理由です。
- 扱う荷物(商品)や地域(国、地域)、輸送方法で事情が異なるから
- 貿易実務は立派な企業活動(営業、調達など)の一部だから
- 取引する相手(外国人)も人間だから
本に書かれていることは、あくまで「一般論」であって、個別の事例まで網羅できません。
扱う貨物や地域、輸送方法でずいぶんと考え方やルールが違います。
ブログ「ビジタブル」にしても、一般的な内容について掘り下げているのであって、ぼくが仕事で扱っている「産業機械(の一種)」だけに通用するような内容は扱っていません。
白状すれば、そもそもわからないんです。
たとえば、以下のような内容をブログ記事に書いて欲しい、と依頼を受けたとしましょう。
- 高級絵画を空輸でヨーロッパまで運ぶ方法(保税扱いでお願いします)
- バリ島からすてきな木製の家具を輸入する手順(竹で編まれています)
- 暫八(関税暫定措置法)で大連工場と金具をやり取りする一連の手続き
「仕組み」としてはわかります。
参照すべきルールや法令、基本通達などを挙げることまでは、何とかできるでしょう。
しかし、「個別の注意点」「実際の運用」となると、やはり経験した人じゃないとダメ。
ましてや、貿易実務で書類をやり取りする相手が何を重視しているか、なんて門外漢では知りようがありません。
だから、個々の職場で蓄積されたノウハウは、OJT(職場での実践)から学ぶべきなのです。
ブログ「ビジタブル」は「本」と「 OJT 」をつなぐお手伝いをしたい
2018年11月にブログを始めたときから、ずっと変わりません。
ブログ「ビジタブル」は「本」と「 OJT 」をつなぐお手伝いをしたい、という思いで続けています。
たとえば、
「 Arrival Notice の Notify Party には、きちんと届けたい人の情報を書きましょう」とか。
「メールを早く処理して欲しいなら、それらしい『急ぐ理由』をきちんと書きましょう」とか。
あるいは
「 Microsoft Teams で『使える絵文字』の種類を増やす方法」とか。
本にするほどでもない。
でも、仕事をする現場で本当に役に立つ。
そんな情報をお伝えできれば、と考えています。
「仕事で学び、学びを仕事に」活かしていきましょう。
連絡、コンタクトしたい方へ| Slack(スラック) 始めました
連絡、コンタクトしたい方へ、 Slack(スラック) 始めました。※以下の画像はイメージです(^^;
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