メーカーで海外営業として働きながら英語を学び続け、44歳になってようやく英検1級を取得できた神高(カンダカ)です。
TOEIC の 730点レベルについて、どのようなイメージがありますか?
英検でいえば、準1級くらい。帰国子女じゃない高校生なら、じゅうぶん「すごい」とまわりから言われるでしょう。
TOEIC の自己ベストは930点。
いまだかつて、990点を取れていないぼくですが、あえて言います。
730点取れるようになったら、TOEIC を一度横に置いて、別のステージに向かいましょう。
なぜなら、活かせるのを知らずに点数だけを追いかけると、非常にもったいないからです。
TOEIC L&R で730点レベルに達したら考えたいこととは?【年代別~トーイックスコアの活かし方】
活かし方は「中学生・高校生」「大学生」「社会人」とそれぞれの年代で異なります。
いずれにしても、英語力を活かす選択肢はたくさんあるんですよ。
TOEIC730点レベルに中学生・高校生で達したら|早稲田など難関私大も狙えます
TOEIC 730点をもし高校3年生までに取れるなら、英検準1級の合格さえも見えていることでしょう。
少なくとも英検2級は高得点で合格できるはずです。
ならば、難関校を含む多くの私立大学で英語を免除される可能性があります。
たとえば、2019年度の早稲田の文学部であれば、このような条件になっていました。
CSE スコアは、英検2級であれば 2,600点満点ですから、2,200点/2,600点で2級に合格できるなら2科目(国語と地歴)で受験できる、ということです。(準1級なら4科目合計の合格ラインが 2,304点なので文句なしです)
2018年、44歳にして準1級、1級とチャレンジして1級に合格した(準1級は二次であきらめました)経験とTOEIC の難化の肌感覚から、TOEIC 730点を高校生で取れるなら立派です。
自分の学びたい道、進みたい道とマッチするなら、思い切って受験する大学の選択肢を増やしてみましょう。
ちなみに、もしぼくが今の英語力を持って若い時代に戻れるなら、東京の私大に通いながらいろいろ経験を積むように自分を仕向けるでしょう。
そして、副業を奨励する企業に就職し、勤務先から学べるだけ学び、30歳までに自分の適性を見極めると思います。
TOEIC730点レベルに中学生・高校生で達したら|地方大学でも留学はできる
何らかの事情で地方大学に進学しても、いろいろな可能性が広がっています。
ぼくが学生だった大昔は、ある程度の規模や有名な大学でなければ「交換留学制度」はありませんでした。
あるいは、合格基準が信じられないほど高い、など。(フルブライト、とかね)
岡山大学の事例:「岡山大学短期留学プログラム(EPOK)」
時代は変わっています。
たとえば、ぼくの地元の岡山大学では「岡山大学短期留学プログラム(EPOK)」という短期の交換留学プログラムを用意しています。
「協定により派遣先の授業料を取られない」のが素晴らしい。
つまり、何のリスクもなく、渡航費や生活費以外のコストもかけず、海外の学生生活を体験できるのです。
家庭の事情や自分の勉強したい分野の都合で(本当は都市部の大学や海外に行きたかったけれど)地方大学に進んだ人もいらっしゃると思います。
英語を学んでいけば、そんな人にもチャンスは開かれます。
なお、応募するには、最低、 ielts 5.5 (アイエルツ 5.5)が要ります。(可能なら 6.0 以上欲しい)
とはいえ、これはスピーキングやライティングに力を入れれば、英検2級+αでなんとか到達できるレベルですから、海外を体験してみたいなら頑張ってみましょう。
これなら、ご両親にも相談しやすいはずです。
TOEIC730点レベルに大学生で達したら|英語+1で選択肢が広がります
TOEIC 730点をもし大学在学中に取れるなら、就職先の選択肢はかなり増えるでしょう。
ただ、「英語を活かしたい」というだけだと、どうしても視野が狭くなりがちです。
ここはひとつ、「英語」+「1」を狙ってみましょう。「1」は何でもかまいません。
医学分野や電気電子、機械、プログラミングを含む IT関連、あるいはスポーツやイベント企画などでも良いでしょう。
「英語」と何かを組み合わせることで、就職活動の選択肢は増えていきます。
ぼくの場合は「貿易」や「海外営業」を生業(なりわい)にしているので、この分野もオススメできます。メーカーだと、海外に関係する仕事をしたい、というだけでなかなか貴重ですからね。
総合商社やコンサルタントなどは破格の好条件ですが、入社後の競争も激しいですから、「鶏口牛後」を狙うのも立派な戦略の一つです。
もちろん、そこで成り上がってやる、という意気込みを持てるのも「若さの証」ですから、できる人はぜひチャレンジしてください。
TOEIC730点レベルに社会人で達したら|仕事で使うもよし、趣味でもよし
仕事で英語を使っていないのに社会人で TOEIC 730点に到達できるなら、十分なレベルだと思います。
たとえば貿易実務であれば、パソコンの基礎的なスキルと組み合わせることでチームに入って十分な戦力になれるでしょう。
「そんなレベルで構わないの?」とお思いですか? では、実際に転職サイトを検索してみましょう。
730点を基準にしているところは多く、貿易実務であれば、TOEIC 600 や英検2級~を基準にしているところも多数あります。
- くわしくはこちら:貿易事務に必要な英語レベル TOEIC何点? 英検なら?
もちろん、安易な転職を勧めているわけではありません。
そのくらいのスキルはある、ということをお伝えしたかったまでです。
ですから、その自信を胸に、日々の仕事の中で成長し、学んでいけば良いと思います。
たとえば、Twitter や Facebook も少し英語ができると世界が広がります。
趣味と実益を兼ねて、そのような分野に手を広げていけば、実践的な学びが待っています。
つまり、TOEIC 730点くらいになれば、無料で英語を学ぶ場がかなり広がっている、ということです。
何歳だって、英語を学べば役に立ちます|まとめ
ここまでの内容をまとめておきましょう。
何歳だって、英語を学べばプラスに働きます。
「人工知能( AI )が発達するから英語を学んでも無駄だ」という言葉に惑わされてはいけません。
言葉(コミュニケーション)には瞬発力も必要です。
そこは、AI を介していては成り立ちません。
もし、英語のことを考えるだけで体調が悪くなるくらいに英語が嫌いなら、別のことに専念すれば良いでしょう。
しかし、どんなレベルの英語でも、何かと組み合わせると大きな力になります。
英単語を並べるだけでも、いいんです。
「貿易実務x英語」「スポーツx英語」「ツイッターx英語」などなど。
だから、そんな言葉に惑わされず、少しずつ英語は学んでおきましょう。
無料、有料、学ぶためのツールはたくさん転がっています。
たとえば、オンライン英会話の「お試し」を毎日ハシゴしたって、数か月、楽しめますからね。
いろいろ、試していきましょう。
たとえば、学研の kimini なら10日間 x 25分もの無料体験が付いてくるので好評です。
気になるのであれば、始めてしまって10日後の自分に判断をゆだねましょう。
25分x10回=4時間もの個人レッスンを無料で提供する特典なんて、いつ終わってもおかしくないですからね。