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iPhoneの英語読み上げ機能で学び放題|Voice Over(ボイスオーバー)とは?

英語・仕事

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。

神高
神高

細く長く英語の勉強を続けて、ようやく44歳で英検1級を取りました。ようやく、です。

さて、iPhone の Voice Over(ヴォイスオーバー)という機能をご存じでしょうか?

Voice Over (ボイスオーバー)とは iPhone に標準で搭載されている英語読み上げ機能です。

英語の学習を続けているので、手ごろな教材をときどきネットで探しています。

そんなとき、この Voice Over があれば、活きたの教材を無尽蔵に楽しむことができます。

今回は、操作方法を簡単に紹介するとともに、英語学習への活かし方、英文のニュース記事についても触れていきます。

iPhoneの英語読み上げ機能で学び放題|Voice Over(ボイスオーバー)とは?

技術の進歩に驚愕する、というのはあるようでなかなかないものの、これは驚きのレベルです。

現在のiPhone( iOS )には、目が不自由な方をサポートするための「音声読み上げ機能( VoiceOver )」が初めから搭載されています。

日本語はいまだにところどころ読み間違えるものの、これを英文記事に適用すると、イントネーション、音質ともに人間が読んでいるのか!? と錯覚するほどの音質で読み上げてくれます。

手元に iPhone があるなら、以下の手順を試してみてください。

  1. 読みたい適当な英文のニュース記事のページをSafari、Chromeなどで開く
  2. Siriを起動する(ヘイシリ!でもボタン長押しでもOK)
  3. 「ボイスオーバーを開始して」と命令するとVoice Overのスイッチが入る
  4. Siri を閉じ、記事の適当な箇所を指1本でタップする
  5. 英語で読み上げてくれる
  6. 終わる時は再度 Siri を起動して「ボイスオーバーを終了して」と命令する

英語版ですけれど、一連の動作を説明する動画を Apple も用意してくれています。

必要に応じて、右下の歯車マークから「自動翻訳」を選んで視聴してみてください。

目が不自由な方にも使いやすいように、Voice Over起動中はアイコンを押すとそのアイコン名を読み上げてくれるようになっています。

従い、Voice Over を終了する操作はApple公式が説明するように「設定」からでもオフにできるものの、ボタンを2度ずつ押さねばなりません。

この操作、指が1回押しに慣れていると、別のアイコンを押してしまったりで、結構ストレスになります。

したがい、Voice Over のオンオフは Siri(ヘイ、シリ!のシリです) で直接操作することをおすすめします。

「ボイスオーバーオフ!」
「ボイスオーバーをやめて!」

などの適当な指示でもオフになります。

たいしたものです。

さて、この操作ができるようになったら、今度は本文全部を読み上げてもらいましょう。

二本指(ピースサイン)を作り、iPhone の画面を上の端(画面の少しだけ外)から下にスワイプ(画面をこする)してみてください。

すると、ページ上部から全文を最後まで読み上げてくれます。

止めたいときは、二本指で画面中央を(スワイプでなく)軽く触ります。

すると、読み上げを一時停止します。

スクリプト(書かれた英語の原稿)がないリスニング素材は勉強しにくい、というのはよく言われることで、一般的には「テキスト情報がある教材でリスニングしましょう」と英語教師は助言をします。

でも、これは逆で、ネット上にある原稿ならば、どんなものでもリスニング教材になり得ます。

今後、日本語の読み上げもさらに精度を上げてくれば、ぼくたちの学びのスタイルを変えてくれそうです。

どうせなら、Voice Overで楽しく学びたい ~ 英語学習の今昔

少し古い話をしましょう。

ぼくが高校生から大学生の頃、まだインターネットが一般的でなかったため、松本道弘先生ほか、英語学習の先輩方は、「本物の」英語に触れるために FEN (Far East Network)の視聴を勧めておられました。

松本先生は柔道の有段者、ということで、「1級を超えて英語有段者」などという表現をされていました。

面白い発想だなあ、と感銘を受けたものです。(今のぼくなら、茶帯あたりか……)

でも、今はインターネットがあります。

米軍関係者用のラジオ局 FEN(現在の AFN )呉や横須賀まで聴きに行く必要はありません。

いずれも「本物の」英語に触れることができます。

ここでは、無料で使えるイギリス、アメリカ、二つの「定番」英語学習素材をご紹介します。

BBC 6 minutes Englishなら、本当に6分なので続けられる

語彙や話すスピードから、英検なら準1級、あるいは2級程度の方からおすすめできます。

もちろん、話題が多岐に渡るため、興味があるテーマであれば、語彙のレベルに関係なく楽しめるでしょう。

二人が会話をしながら、専門家の意見も示される、という形式を取ります。

多くはBBCのニュースをもとに作成された話題ながら、相当専門的、かつ興味深い話題について、議論が行われるので飽きません。

たとえば、「携帯電話のデートアプリ(デートの相手を探すアプリ)に脳はどう反応しているか?」といったタイトルがあったり。

どうです、なかなか目の付け所が面白いでしょう?

このサイトの最大のメリットはコミコミ6分で終わるところです。

最後に主要な単語の復習をまでしてくれますし、何より公式サイトではスクリプト(放送用の原稿)を全文、公開してくれています。

じっくり復習したい時に助かります。

また、6分だけなので、フルタイムで働く人でも気分転換に昼休みに聴く、といった使い方もできます。

ちなみに、週1回、新しい記事が公開されるものの、過去の記事と音声データもあるので、自分にあった話題を探して楽しんでみましょう。

別の記事でご紹介したTunein Radioを使って、ポッドキャスト版( Android、PCも可)で聴くこともできます。

VOA Learning English はあらゆる人の英語教材になり得る

およそ30年前、ぼくが高校生だったころ、「FEN の電波が入らない人はVOA(Voice Of America)を短波ラジオで聴きましょう」というアドバイスもいくつかの英語学習法の本に載っていました。

母親にねだり、SONY 製のとても高いラジオを買ってもらった記憶があります。

しかし、残念ながら、電波は弱く、とても聴き続けられる音質ではありませんでした。

失意の中、押し入れの奥にしまったまま、どこかに行ってしまいました。

母さん、僕のあのラジオどうしたでせうね。

……申し訳ありません。

VOAは非常に歴史のある有益な教材、ということをお伝えしたかったのでした。

VOAのサイトの中に用意された「VOA Learning English」は英語を学ぶ我々のために用意されたサイトです。

当然、日本語はなく、英語で全て書かれています。

しかし、現在の VOA は動画、動画のスクリプト(放送用の原稿)、動画内の字幕、全てにおいて音と文字で表示してくれるので、聴き洩らしのしようがありません。

しかも、記事のレベルに合わせて、あるいは記事の語彙レベル以上にゆっくり話してくれるので、文字と音の変化を丁寧に追うことができます。

TOEIC の試験勉強などと違い、全てリアルなニュース記事が使われているのもうれしいところです。

他の記事でも触れているとおり、TOEICの問題集でいくらリスニングを鍛えても、所詮は架空の話題にすぎません。

最新のニュースの他にも、アメリカの偉人や歴史などの記事もありますから、教養として知っておいて損はありません。

インターネットが英語で運んでくる、生の海外情報|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。

英検1級に何とか合格し、TOEIC で900点を超えるようになっても、VOA や BBC の教材に触れれば、いまだに新発見の連続です。

力の無さは自分が一番わかっていて、字幕なしに洋画を観ることなど、とてもできるレベルにありません。

同じような学習を続けてきた人が皆そうだとは言いませんが、少なくともぼくの場合は、まだまだ発展途上だと言えます。

日本が海外でどのように報じられているのか。

あるいは、日本で大きく報じられているこの記事は海外でどのように報じられているのか。

スマホ一つでそんなこともわかります。

そんな時代の学びは、楽しく気軽であって欲しいと思っています。

英語にしても何にしても、楽しんで学べるのであれば、それに越したことはありません。

海外のゲーム中継動画に夢中な息子も、いつかはそれをきっかけにスペイン語を学び始めるかも知れないのです。

神高
神高

あるいは、画像編集やプログラミングなどに興味を持つかも、なんて、ね

「仕事で使える英語」って言っても、いろいろな「仕事」がある時代です。

だから、学ぶ「英語」が多種多様になるのも当然ですよね。

ちなみに、別記事で紹介している kimini 英会話の「ニューストーク」というコースも、レッスンに VOA を活用しています。

学研の kimini は評価の高いオンライン英会話で、しかも「 25分x10回 」ものプライベートレッスンを無料体験で試せるので、新しい英語学習法に興味のある方は調べてみてください。

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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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