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日商簿記2級の独学が難しいなら、CVP分析から手をつけてみよう

計算機とグラフ 簿記の基礎

こんにちは。

とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。

若い頃、営業その他の仕事でも役立つと思い、日商簿記2級まで取得しました。

同じように、

「直接は業務と関係ないけれど、会計の知識は仕事に役立つらしい」

と考えて、何から取り組もうか、と迷っている、若い社会人の方もいることでしょう。

そして、日商簿記などの資格試験の活用を検討されているのではないでしょうか?

ぼくも、その一人でした。

たしかに、日商簿記であれば全国で受験でき、公開試験ならば年3回、開催されています。

勉強のモチベーションを保ちやすく、3級から2級とステップアップしていくこともできます。

また、1級は非常に高度な資格とされていて、税理士の受験資格も得られます。

つまり、日商簿記は、段階的に学ぶことができ、始めるハードルも低いのです。

しかも、2級までなら、スクールに通わず、独学でもなんとか挑戦できるボリュームです。

神高
神高

その先の1級は難しい。ぼくは、いったん、あきらめています。

将来的には、再挑戦するか、わからないですけれど。

とはいえ、市販の書籍を使った独学は簿記2級となると厳しいもの。

ということで、もし、あなたがすでに社会人であれば、本格的に簿記の勉強を始める前に CVP 分析(Cost-Volume-Profit Analysis )を知っておけば、より試験全体のイメージを持ちやすいのではないか?

そのように考え、CVP分析による損益分岐点の求め方をご紹介することにします。

なお、ぼく自身、書きながら面白くなってきたので、もう一つ、東横インのようなビジネスホテルの観点からも記事を書いています。

今回の記事は製造業向けですが、サービス業の人はホテルの事例のほうがわかりやすいかも知れません。

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計算機・電卓

たいていの簿記の参考書に「仕訳(しわけ)に始まり、仕訳に終わる」と書かれるほど、仕訳の知識は重要で簿記論の基礎、根幹となります。

したがい、日商簿記3級の導入部は仕訳の説明に割かれています。

しかし、あなたが勤められている会社のしくみと勉強内容がリンクするまでには、3級の最後の貸借対照表と損益計算書を作成するところまで進まないといけません。

そこまで到達するには、ある程度のまとまった勉強時間が必要です。

その点、CVP 分析は日商簿記2級の工業簿記の1分野でありながら、他の項目とは独立した理屈、しくみで成り立っており、いきなり勉強をしても十分理解できます。

ましてや、社会人の方であれば、「固定費」「変動費」のイメージは容易でしょう。

日々の正確における「損得勘定」の基本が、CVP 分析には含まれています。

自分が勤める会社のしくみの一部が見えたような、そんな楽しさを感じられるでしょう。

直接原価計算なら損益が生まれるしくみがわかる|日商簿記2級の独学

単純にいえば、稼働するにしたがって増えるのが「変動費」、店を開けて営業しているだけでかかってしまう一定の費用が「固定費」です。

例えば、メロンパンを作って直売する専門店の経営者になったとしましょう。

「変動費」は稼働するにしたがって増える費用なので、例えば小麦粉などの材料費が該当します。

窯を焼く燃料代も、焼けば焼くほど増えるので変動費です。

一方、「固定費」は店を営業しているだけでかかる費用を指します。

土地や店舗が借り物であれば家賃、窯のメンテナンスを月々いくらで窯のメーカーと契約していれば、その費用も該当します。

ならば、従業員の方の給料はどうでしょう。

例えば経理事務員のお給料は、パンがたくさん焼かれても一定なので、固定費とすぐにわかります。

では、窯でパンを焼いている職人さんはどうでしょう?

実は、こういう人のお給料も固定費となります。

たとえば、そんな契約が労働基準法で許されるのか、十分にわかりませんが、売れ行きが悪ければ無給で家に帰って待機してもらえるような契約の職人さんだけで店が成り立っているならば、その方々のお給料は変動費となるでしょう。

業務委託契約、みたいなものですね。

しかし、ある程度の規模の組織が何かを生産する場合、あるいはホテルのようなサービスを提供する場合、ほとんどの従業員の人件費は固定費となります。

暇だから、あるいは生産量が上がらないから払わない、という雇用契約はできないからです。

損益分岐点をいかに超えるかが、すべての企業の課題|日商簿記2級の独学

coffee and telephone

街中のカフェもメロンパン専門店も、そして巨大な自動車工場までも同じ理屈で動いています。

固定費と変動費の合計と売り上げが交差する点(損益分岐点)に常に注目して、決まった期間、例えば3か月毎の四半期でいくら利益・損失が出そうかを予想して結果も発表しています。

ただし、実際の世の中は簿記の問題ほどには単純ではありません。

たとえば、人件費は固定費とさきほど述べたとおりですが、残業の部分は割増があるので変動費の要素も入ってきます。

また、商品の販売単価も、常に一定とは限りません。

賞味期限が近いパンは値下げしなければ売れない、かもしれません。

また、自動車もモデルチェンジが近ければ同様のことがあるのではないかと想像されます。

CVP分析を具体的に手計算してみる|まとめ

日商簿記2級の試験の中では、たとえば、

メロンパン 売価 100円/個、製造原価 変動費 20円/個、固定費 8万円/日の場合、何個売るといわゆるトントン、その日の元が取れるでしょう?

といった(こんな俗な表現はしませんが)問われ方をします。

正解は・・・。

後ほど。

ここまで書いてきたとおり、試験は試験、手計算、せいぜい計算機で解けるように単純化されています。

しかし、実際の世の中は、もう少し複雑です。

CVP分析で損益分岐点を求めるにしても、いろいろな前提がありますからね。

たとえば

  • 「メロンパンを1日に焼ける数に限界がある」
  • 「作ったメロンパンには賞味期限がある」
  • 「メロンパンの作りそこない(不良率)をゼロにできない」

などという要素が入ってきます。

また、試験問題の上では、計算上は作れば作るほど利益が出ます。

利益が欲しければ焼けば良いのですから。

売り上げのグラフは右肩上がり、変動費の傾きは売り上げのグラフより小さいので、いつかは増産のかいあってトントンから利益体質になります。

すばらしい。

しかし、メロンパンを焼く釜も自動車工場のラインも、設備や人員構成によって決まる生産能力と1日24時間の制約がある以上、1日で作れる数はいずれ天井(上限)に達します。

もちろん、労働基準法などの法律もあります。

また、たいていのビジネスはこの天井いっぱい近くまで稼働率を上げないと、なかなかライバルに勝てない市場となっています。

もし、余裕を持った生産・販売体制で利益が出るのなら、新規参入者がたくさん現れて売価(たとえば、メロンパンの値段)が下がるからです。

しかも、今や、競争はグローバル、国を超えて戦わねばなりません。

たとえば、冷凍技術を使って、タイのパン屋が日本市場に入ってくるかも知れません。

そうなると、固定費も変動費も海外の工場の数字と戦うことになります。

市場に競争がある以上、苦しくもあり、面白いところです。

最後に、サンプル問題の答えです。

(正解) 100 x ?? = 20 x ?? + 80000 の方程式を解くと、 ?? = 1000個 と求められます。

日商簿記3級レベルの商業簿記から勉強をやり直したい人へ|補足

そうそう。

日商簿記3級を飛び越して、いきなり簿記2級に挑戦する人が一定数、いらっしゃいます。

実際、ぼくも最初はチャレンジしました。

しかし、実際に勉強を始めてみると、2級の範囲が広すぎて、逆に商業簿記の基礎がおろそかになってしまうんですよね。

基礎的な仕訳(しわけ)のパターンを十分にこなす機会を失ってしまう。

結果的に、日商簿記3級を一通り、おさらいすることになりました。

もし、あなたが同じような状況にあるなら、おススメしたい教材があります。

無料の資料請求をするだけで、日商簿記3級の範囲を押さえたテキストがもらえます。

ぼくも実際に取り寄せてみました。

カタログ(パンフレット)&サンプル教材をもらったあとも、特にしつこい勧誘などはありませんでしたので、その点は安心してください。

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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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