こんにちは。
とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。
部署や仕事に関係なく、職場の後輩には簿記3級へのチャレンジを勧めているため、ふとそんなことを考えていました。
というのも、商工会議所が主催する日商簿記3級、実は2021年から大幅なリニューアルが行われているからです。
自分なりに、従来の試験対策とは違う「合格へのコツ」がありそうだ、という結論に至りました。
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あらためて日商簿記3級の復習やオンライン版3級の受験体験で感じた内容を「3つのポイント」としてお伝えします。
【2024年版】簿記3級に簡単に合格するコツとは?|問題構成の変更で戦略も変わります

最新の日商簿記3級に合格するコツとして、3つのポイントが考えられます。
問題構成の変化、特に試験時間の短縮と仕訳問題の増加に対応する
まず最初のコツ、それは「問題構成の変化、特に試験時間の短縮と仕訳問題の増加に対応する」です。
今回の変更で最も大きいのは、試験時間が120分(2時間)から60分(1時間)に変更されたこと。
その影響で問題構成が大きく見直され、採るべき戦略も変わってきます。
大問(だいもん)は3つに減り、配点は以下となります。(合格ラインは70点以上)
- 大問1:45点(仕訳問題x15問)
- 大問2:20点(補助簿などアラカルト、会計用語)
- 大問3:35点(財務諸表と決算整理)
特に、仕訳(しわけ)問題が従来の5問から15問と3倍に増えたことに注目しなければなりません。
というのも、それだけ幅広いパターンへの対応が求められるからです。
オンライン試験を受けた限り、問題自体は基礎的な出題も少なくない。
たとえば「掛(かけ)代金10,000円について発生記録の請求を行い、電子記録債権が生じた」といったシンプルな問題も出ます。
この類の問いは、5問しか出題できない構成なら出される可能性は低いでしょう。
仮に問われるとしても、何か複合的な形式で出されるはずです。
しかし、15問も出すとなると、この種の質問も出題者側は織り交ぜたくなるでしょう。
60分の最初のパートにあたり、1問1分程度で解いてもらう仕訳の問題群ですから、長い文章を続けるわけにはいきません。
ちなみに、答えは以下となります。
答え:(電子記録債権)10,000 (売掛金)10,000
パターンを覚えておれば、迷うことなく解ける問題の一例です。
この「電子記録債権」の件にしても、借方(かりかた)は、債権(さいけん)だったか、債務(さいむ)だったか、みたいな迷いがあるにしても、まだ答えやすい類でしょう。
読み方があいまいな専門用語には、動画教材を使って慣れていく
読み方があいまいな専門用語、会計分野の言葉は動画教材を使って慣れていく。
これが二つ目のコツです。
本、書籍だけで学び始めると、そもそも書いてある用語をどう読むのかがわからない。
デタラメな読み方をしてしまうかも知れません。
たとえば、最初の最初、テキストの導入部あたりであったとしても、
- 仕訳(しやく?)
- 借方(しゃくほう?)
- 貸方(たいほう?)
- 前受金(ぜんじゅきん?)
- 引当金(いんとうきん?)、などなど(全部、デタラメや読みですよ!)
なんて間違えた読み方を頭に入れてしまうことさえ、あり得ます。
全ての単語は、「知っているから読める」だけですからね。
ずっとルビ(ふりがな)を振ってくれておれば安心ですが、それでも問題集や過去問などを解くときに「あれ?これは何と読むのだったかなあ」と手が止まってしまうことがあります。
となると、やはり動画や音声で読みに慣れておくことがポイントです。
ぼくも昔は何かの勉強を始めようと決めた後、書店に走ることが多かったのですが、今はネットで無料教材や講座を探すのが普通になりました。
特に、入門編、初心者向けのコンテンツは無料でも充実しています。
とにかくお金をかけたくないのであれば、資料請求で付いてくる無料の簿記3級講座(テキスト、問題集、講義動画)もあります(関連記事)。
オンライン受験にも挑戦して経験値を上げる|ペーパー試験と同じ価値があります
3つ目のコツは「オンライン受験にも挑戦して経験値を上げる」です。
新形式になったペーパーテストは、従来通り、年3回行われることが決まっています。
しかし、朗報があります。
2021年から本格運用される簿記3級(オンライン版)の試験は会場ごとに随時、試験が開かれることになりました。
各会場、人数に限りがありますから、そこは制限がありますが、それでも4か月待たずとも実力を試せます。
しかも、オンライン試験でもペーパー試験と同じ価値があることは商工会議所も認めていますから、オンライン試験で3級、2級と合格していけば、最短でステップアップできるわけです。
(1級は会場受験しかありません。社会的な評価を考えると、そりゃそうなるでしょうね)
ちなみに、実際に簿記3級のオンライン受験をしてみて、「これはペーパー試験とは別物だな」と感じました。
というのも、いくら早く解こうとも、パソコンのインプット(入力)作業に気を取られるからです。
60分にしては問題数が多いですから、120分の頃と比べると明らかに時間に追われながらの解答となります。
しかも、3級は基礎的な問題が多いとはいえ、パソコンの画面にタイマーでカウントダウンが表示されると平常心ではいられません。
どうしてもオンライン版が苦手であれば、2021年6月以降の問題構成が同じペーパーテストで受けることをオススメします。
パソコン操作がない分、試験問題に集中できるでしょう。
また、ごくまれにパソコン特有の不具合やバグに遭遇することがあるらしいですからね……。
【2024年版】簿記3級に簡単に合格するコツとは?|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。
メーカー(製造業)や商社で働いているなら、どんな部署に所属しようとも日商簿記3級の知識は役に立ちます。
日々の営業活動、経済的なしくみの中に簿記とつながる概念は沢山ありますからね。
調達や営業なら費用と収益、売上や仕入、掛(かけ)などの関係をしっかり理解できます。
また、製造部門や開発部門なら、減価償却(げんかしょうきゃく)という考え方などを頭に入れておくだけで、日々の仕事がより具体的なイメージとしてつかめるようになります。
しかも、いずれ部署の責任者、あるいはそれに近い仕事をするようになれば、より採算や経済性を意識した仕事が増えてきます。
その時、簿記3級程度の財務知識があれば、より具体的な対策が立てられる。
誰かが営業所長やその補佐になるわけで、将来、あなたが選ばれないとも限りません。
そう思えば、日商簿記3級は誰でも取る価値のある資格試験だと言えます。



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日商簿記3級に簡単に合格するコツは何だろう??