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日商簿記3級を社会人(営業や資材、調達部門)が取得するメリットとは?|会計の基礎を学べば自信がつきます

簿記の基礎

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。

簿記3級を取るメリットって何ですか?との質問を職場の後輩から受けました。

営業職や資材、あるいは調達など売買に関わる社会人にとって、簿記3級の資格を取るメリットはいくつもあります。

中でも、以下の3つは日々の仕事に直接関わるだけに、通常の処理だけでなく、例外的な扱いまで分かるようになると役立つ知識になりやすい。

  • 売掛金(うりかけきん)、買掛金(かいかけきん)の本質がわかる
  • 付随費用(ふずいひよう)の処理の原則を理解できる
  • 前払金(まえばらいきん)、前受金(まえうけきん)の処理方法が分かる

正直、仕事が営業や資材・調達、購買部門なら、貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)や損益計算書(そんえきけいさんしょ)の名前や構成は後回しでも構わない。

まずは、売掛金などの仕訳(しわけ)について学ぶ方が簡単ではないかと感じるくらいです。

さて、せっかくの機会ですので、今回は三つのメリットについて一緒に見ていきましょう。

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営業職や資材、あるいは調達など売買に関わる会社員にとって、簿記を学ぶメリットは以下の3つでしょう。

「赤黒処理(赤伝、黒伝)」といった例外的な会計処理なども、簿記を学べば逆仕訳含めて、腑に落ちるようになります。

売掛金(うりかけきん)、買掛金(かいかけきん)の本質がわかる|メリット1

売掛金、買掛金の本質がわかる。

これは簿記の基礎を学ぶ大きなメリットです。

というのも、メーカーや商社など法人対法人(BtoB)の取引では、「売上と売掛金」、「仕入と買掛金」を扱う仕事が中心的になるからです。

営業の立場であれば、自社の製品を客先に掛(かけ)で販売し、売上を立てます。

簿記3級レベルの基礎的な仕訳問題から、もっともリアリティのある取引形態です。

  • 問題1:得意先に商品を2000円で販売し、代金は掛とした。

(借方)売掛金 2000円 (貸方)売上 2000円

  • 問題2:売掛金の回収代金 2000円が当座預金に振り込まれた。

(借方)当座預金 2000円 (貸方)売掛金 2000円

その後、数週間から数ヶ月の内に代金を回収し、売掛金を消しこむことになります。

この「売上を上げて、債権を回収する」というパターンは、簿記3級の入り口あたりで出てきます。

もちろん、資材や調達(企業で買い物を扱う部署)であっても、立場が逆なだけで同様です。

  • 問題3:取引先(協力会社)から商品を4000円で仕入れて代金は掛とした。

(借方)仕入 4000円 (貸方)買掛金 4000円

  • 問題4:取引先に買掛金の4000円を現金で支払った。

(借方)買掛金 4000円 (貸方)現金 4000円

必要な材料や製品を仕入れて買掛金が残り、数週間から数ヶ月後に現金なり振込なりで代金を支払うことで買掛金を消しこむわけです。

資材・調達部門がやっていることと営業部門の関係性は、簿記を学べばかんたんにイメージできます。

ああ。

やたらと金額が小さくて、しかも現金を扱う問題が多いのは、簿記の試験の伝統なのでご容赦ください(笑)。

付随費用(ふずいひよう)の処理の原則を理解できる|メリット2

付随費用の処理の原則を理解できる。

これが簿記の基礎を学ぶ二つ目のメリットです。

営業部門 に属している方なら「運送にかかるコストは販売費として別に計上する」という処理には慣れていることでしょう。

一般的に、商品の売買で生まれる諸経費(しょけいひ)は付随費用(ふずいひよう)とも呼ばれます。

そして、仕入れの場合には「仕入原価」に含める、売上の場合には販売費として別に処理するという原則があります。

具体例を紹介しましょう。

  • 問題:商品を8000円で掛け販売した。なお、発送費1000円を現金で支払った。

(借方)売掛金 8000円 (貸方)売上 8000円
(借方)発送費 1000円 (貸方)現金 1000円

この時、発送費は「売上」に含めず、別に費用勘定(ひようかんじょう)として処理します。

営業部門の経験がある方なら、ごく当然の対応ですよね。

しかし、これが資材や調達など、買い物をする部門からの視点だと事情が変わります。

なぜなら、同じ「発送費」であっても、資材や調達の立場なら「仕入」に加算するからです。

原価を構成する、とも言い換えられましょうか。

こんな感じです。

  • 問題:商品5000円を仕入れ、代金は掛とした。なお、引取費用1000円を現金で支払った。 

(借方)仕入 6000円 (貸方)買掛金 5000円
             (貸方)現金  1000円

仕入(費用)の中に買掛金も引き取りにかかった費用も含めてますよね。

当方負担の付随費用の取扱いは、簿記3級の試験でもよく出されるテーマです。

  • 仕入諸掛は仕入原価に算入する
  • 売上諸掛は販売費として処理する 

前払金(まえばらいきん)、前受金(まえうけきん)の処理が分かる|メリット3

前払金(まえばらいきん)、前受金(まえうけきん)の処理方法が分かる。

これも大きなメリットです。

たとえば、営業部門では、商品の売買契約を確実にするために、商品などの引渡しを受ける前に手付金(内金)を客先に支払っていただくことがあります。

この場合、代金を受け取った分の商品を引き渡しする義務(債務)が生じますが、当該債務は前受金勘定(負債)で処理します。 

この「前もって受け取ったお金」が「負債」になるという仕組みが、簿記独特の感覚で面白いと思うんですよ。

前受金を受け取ったあと、商品を引き渡すまでの仕訳は、以下のようになります。

  • 問題1:得意先から商品3000円の注文を受けて、現金で1000円の手付金を受け取った。

(借方)現金 1000円 (貸方)前受金 1000円

  • 問題2:注文を受けていた3000円分の商品を引き渡し、手付金の残額は掛けとした。

(借方)前受金 1000円 (貸方)売上 3000円
(借方)売掛金 2000円

 営業部門であればおなじみ、注文を受けた時点では売上の処理はしません。

仕入や売上と言った損益項目は商品の引渡時に計上します。

  • 手付金を支払った場合、前払金勘定(資産)
  • 手付金を受け取った場合、前受金勘定(負債) 

前払いしたお金は「資産」としてカウントされる、というのが簿記の世界の興味深いところです。

日商簿記3級を社会人(営業や資材、調達部門)が取得するメリットとは?|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。

簿記の学習を始めると、導入部は「簿記の目的は何か?」「財務諸表とは?」なんて説明から入ります。

しかし、このあたりの土台の部分は、簿記の勉強が少し進まないと面白くないし、理解できないんですよね。

その点、勤め先で営業や資材、調達の仕事をしているのであれば、「売掛金」「買掛金」とその周辺の手続きにはなじみがあるので、学んですぐにイメージをつかみやすいはずです。

簿記のテキストでいえば「仕訳」「三分法(三分割法)」「期中取引」なんて見出しが付いているあたりになりますから、手元にテキストや参考書があるなら眺めてみてください。

なじみのある商取引が取り上げられているはずです。

営業や資材、調達、購買といった部門に属しているなら、簿記3級は学んでおいて損はありません。

何かにチャレンジしたい気持ちがあるなら、日商簿記3級に働きながら挑戦してみてはどうでしょう。

日商簿記3級のテキストを無料でもらった方法を別記事で紹介しています。

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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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