こんにちは。
とあるメーカーで海外営業を務めて20年超の神高(かんだか)です。
営業や資材(調達)、あるいは関連部署の所属だけど、会計の基礎を体系的に学びたい。
なるほど。
そんな意欲ある、意識の高い後輩が、ぼくの職場にもいます。
では、どれくらいの勉強時間を取れば日商簿記3級に合格できるでしょうか。
ネットにはいろいろな情報がありますが……。
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週6時間x8週=48時間ですから、土日や平日の朝をうまく使えば、何とかなりますよね。
簿記3級の勉強時間はどのくらい?|会社員、社会人なら2か月の学習期間を確保しよう
とはいえ、個人の感覚だけだと心もとない。
ということで、日商簿記3級の学習に必要な学習時間を各スクール(通信教育)がどの程度と見積もっているか、まとめてみました。
最大手 TAC(タック)の考える簿記3級に合格するまでの学習時間
簿記だけでなく、社会人向けの資格講座最大手、TAC(タック)の考える「簿記3級」までの学習時間は以下です。
- 独学の人:120時間から140時間
- 講座受講者:80時間から100時間
意外と長めの学習時間を考えていますね。
TAC は通信だけでなく、全国、特に大都市にはリアル(通学)なコース(教室)がありますし、専任講師もいらっしゃいますから、おしなべて TAC の教材はボリュームが多いし詳しい。
だから 「TAC の手厚い教材を使い、関連知識をまったく持たない人が、確実に合格レベルに到達できる時間」として、これらの目安を挙げているのでしょう。
いずれの数字も公式ブログの見解です。
LEC(レック)の考える簿記3級に合格するまでの学習時間
特に法律系の資格に強いイメージのある資格スクール LEC(レック)も簿記講座を持っています。
想定される「簿記3級」までの学習時間を「約70時間」とはじいていました。
LEC の公式サイトの見解です。
TAC や LEC は答練や模試も充実しているので、全部しっかりこなすとなると、積み上げはこれくらいになるのでしょう。
クレアールの考える簿記3級に合格するまでの学習時間
簿記の「通信講座」で知名度の高いクレアール。
他のサービスよりも短い学習時間を掲げているのが特徴的です。
3級のカリキュラムは、学習時間を「35時間+答練」と想定しています。
わぉ、短い!
教室よりも通信講座に注力しているので、コンパクトにまとめられている印象。
実際、過去問の解説動画も背景に問題を大写しにするなどの工夫がみられます。
クレアールの公式サイトに基づきます。
ただ、これだけで「よし、クレアールで勉強しよう」と早まらないでください。
本当に注目すべきは、各校の「個人差はありますが……」という但し書きの部分だからです。
「学習時間には個人差があります」の意味|社会人、会社員なら有利
各種スクール、通信講座はたいてい「学習時間には個人差があります」との但し書きが付いています。
これは、いわゆる「地頭が良い・悪い」「要領が良い・悪い」だけを指してはいません。
個人差、とは、ズバリ、すでに持っている経験や知識の差です。
たとえば、会社員、特にメーカーや商社に勤める人は「圧倒的に有利」だし、学習時間を短縮できる。
特に、営業部門や資材、調達と呼ばれるセクションで働いている人は有利です。
だって、そうでしょう?
ほとんどの学生は「手形(てがた)」や「当座預金(とうざよきん)」なんて言葉を具体的にイメージできません。
ましてや「売掛金(うりかけきん)」や「棚卸(たなおろし)」なんていわれてもチンプンカンプンです。
でも、数年でもキャリアのある社会人や会社員であれば、すでにこれらの言葉に対するイメージが「立て看板」のように頭の中にありますよね?
- 社内のオンラインシステムで、売上が立てば「売掛金」残高も増える。
- 月末には在庫の数を数えて、帳面につける棚卸(たなおろし)がある。
- 仕事で使う本を買ったら財務部門が「図書新聞費」で処理してくれた。
この程度の会話は、会社にいさえすれば会計や財務以外の職場でも見聞きするレベルの内容でしょう。
社内システム(会計ソフトや ERP など)や社内規定などで日常的に触れるレベルの内容です。
しかし、いずれも「簿記3級」で学習する範囲なんですよ。
つまり、スタートの時点で、すでに頭の中にたくさんの柱、キーワードが並んでいる状態なのです。
あとは、すでに頭に入っている言葉をつなげながら、「簿記の世界」での作法を学んでいくだけで、体系的な知識になります。
体験ゼロで教科書から学ぶよりは、明らかに有利です。
学習時間を無駄にしないしくみ|簿記3級は年3回、開催されます
日商簿記という資格には、さらにうれしいポイントがあります。
日商簿記の場合、一発で合格できなくとも学習時間は無駄になりません。
なぜなら、年に3回、会場での試験が実施されるため、学習を続けるだけで記憶に定着していくからです。
少し勉強のペースが落ちたとしても、頭の中に知識が残っている間に次の試験がやってくるのは大きなメリットですよ。
4か月ごとにチャンスがめぐってきます。
たとえサボってしまっても、「せっかく試験を受けるのだから」と直前に復習をすれば結果は明らかに違ってきますからね。
さらに、2022年からはオンライン試験も始まりました。
日商簿記3級はオンライン試験、ペーパーテスト、どちらでも選べます。
つまり、年間の受験回数は3回ではなく、オンライン試験を使えば、さらに増やせるのです。
ぼくは通関士試験に4年目で合格していますが、年に1回しかない試験は学習のモチベーションを維持するのが大変でした。
その点、簿記の資格は段階的にチャレンジできる仕組みがすでに出来上がっています。
法人の会計部門で求められる日商簿記2級までなら、オンラインで受験できる仕組みができました。
つまり、あきらめなければ、いつかは受かる試験となったのです。
簿記3級には、50時間をかける価値があります
ここまでの内容をまとめます。
簿記3級には、50時間をかけるだけの価値があります。

でも会社(法人)で会計の担当者として働くには「日商簿記2級」以上が必要、といわれていますよね?

そうだね。だから就活でも「日商簿記3級は履歴書に書けない。書くなら2級以上が必要」なんて言われてるよね。
でも、ぼくは履歴書に書くために簿記3級を取ろうよ、と提案しているわけではないんです。
もちろん、会計の未経験者や新卒の方、あるいは経理のチームを大きくしているような企業であれば、履歴書に書くことでアピールできますよ。
「日本商工会議所簿記検定3級」は履歴書に書く価値のある資格だと考えています。
ただ、本当の目的は少し先、定年後の「確定申告(青色申告)」にあります。
会社員は徐々に定年が延び、国は年金の財源確保が問題とみています。
それでいて、誰でも100歳が普通にありえるほどの長寿社会ですから、会社員時代と老後の長さが大差ない、なんてケースも出てくるでしょう。
会社員生活40年、老後が40年、なんて具合に……。
そして、おそらく数年以内に、多くの会社員は副業を意識するようになります。
あるいは、副業などせずとも、定年退職後に何らかの仕事をして報酬を得る「フリーランス」的な活動をすることは珍しくなくなるでしょう。
そのとき、「確定申告(青色申告)」を自分ひとりでできれば、大きな金銭的メリットを得られます。
その「できる」「できない」を決めるボーダーラインが、「日商簿記3級」レベルの財務、会計の知識なんですよ。
世の中、いろいろな投資がありますが、「簿記3級」を取る、という自己投資はかなりリターンが大きいと言えます。
ぼく自身、2020年は青色申告を経験したので、別の記事にまとめました。
少し学んで、クラウド会計ソフトを導入すれば誰でもできます。大丈夫です。
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そうそう、ここまで読んでくださった方に、お得な情報をお伝えするのを忘れていました。
ここまで読んでいただいた、せっかくのご縁なので・・・。
じつは、日商簿記3級のテキストは無料で手に入ります。
詳しい手順と「無料でもらえる理由」はこちらでご確認ください。
カタログ(無料)の郵送をお願いすれば、簿記3級の範囲を網羅したサンプル教材がもらえます。
テキスト、問題集、講義動画まで付いてきます。
実際にいただいたテキスト(参考書)の写真も紹介していますから、簿記に興味が出てきた人はぜひ試してみてください。








