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【疑問】通関士に向いている人って、どんな人だろう?|輸出者の立場から考えた3つの特徴とは

貿易実務・通関士試験

こんにちは。

とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。

輸出、ときどき輸入という仕事柄、通関業者(フォワーダー)に勤める通関士の方と接することが時々あります。

そんな打ち合わせの時にふと「通関士試験には受かったけれど、結局、自分は通関士に向いてないなぁ」と感じることがあるんですよね。

ということは、逆に考えると「通関士に向いている人」もいるはずです。

通関士という職種が向いている方は、ぼくに無い特性を持っている人。

ということで、今回は「通関士に向いている人はどんな人だろう?」というテーマを考えてみたいと思います。

通関士に向いている人って、どんな人だろう?|輸出者の立場から考えた3つの特徴とは

ビジタブル

通関士に向いている人はどんな人だろう、と考えてみると、およそ3つの特徴があるな、という結論に至りました。

メーカーや商社で輸出入の仕事に関わる人とはちょっと違う特性を持つ人じゃないと通関士は務まらないな、と感じたので、一つずつ紹介していきましょう。

通関業者を代表して、税関の窓口ができる人|通関士に向いている人の特徴①

通関業者を代表して、税関の窓口ができる人。

これが一つ目の特性がこれです。

というのも、通関士は所属する通関業者を代表して、税関に申告や説明をする立場にあるからです。

税関に申告するだけで、特に質問や疑問が出てこないなら、何も問題ないですよ。

しかし、日々の仕事の中では、税関から「この貨物はどのようなスペック(仕様)か?」「輸入者は輸入者とどのような関係か?」といった質問が税関から出てくることがあります。

その時に、組織を代表して(+荷主の代理人として)税関に説明をするのが通関士なんですよね。

また、必要に応じて、荷主から情報を収集する必要があるケースもあります。

だから、通関士はメーカーや商社であれば、社外の人と意見を調整する営業や資材のような立場です。

しかし、そこは相手が税関という国の機関ですから、いい加減な対応はできません。

その民間と国の機関の仲介をしている立場にしっかりコミット(強く関わること)できる人が、通関士に向いていると言えるでしょう。

輸出者、輸入者(荷主)が扱う多種多様な貨物、商品を冷静に整理できる人|通関士に向いている人の特徴②

輸出者、輸入者、つまり荷主が扱う多種多様な貨物を冷静に整理できる人。

これが二つ目の通関士に向いている人の特徴です。

メーカーや商社の担当者と違い、通関業者は多種多様な貨物、商品を輸出入で扱わなければなりません。

機械だけでなく、衣類、食品、化学薬品に金属のスクラップなど、扱う貨物は多岐に渡ります。

その時、貨物の分類(関税定率表のどこに属するか)を決めることが、通関士にとって大きな仕事となります。

しかし、どの部、類、節に属するか、という判断は、貨物の詳しい内容を知らなければできたものではありません。

たとえば、交流発電機の分類について。

交流発電機
8501.61--出力が 75 キロボルトアンペア以下のもの
8501.62--出力が 75 キロボルトアンペアを超え 375 キロボルトアンペア以下のもの
・・・

交流発電機の場合はシンプルに出力(キロボルトアンペア、kVA)で分類されますが、貨物によってはさらに細かいスペック(材料や用途、衣類ならボタンの有無など)で分類が枝分かれしていきます。

インボイスやパッキングリストに仕様が書かれていれば概ねわかりますけれど、情報が不足しておればカタログや図面を入手して分類していく、という作業が生じます。

実際、ぼくも通関業者の求めに応じて図面やカタログを出しますが、通関士の方は幅広い知識に基づいて適切に対応してくれます。

そのたびに、経験の長い通関士は広い知識をお持ちだな、と感じるんですよ。

税関向けの紙の仕事、書類作成、オンライン手続きをいとわない人|通関士に向いている人の特徴③

税関向けの紙の仕事、書類作成、さらにオンライン手続きをいとわない人、これが第三の通関士に向いている人の特徴です。

通関業者と税関は NACCS (ナックス)というオンラインシステムで結ばれています。

しかし、その前提にあるのは、関税法、関税定率法などの法律であり、それぞれのルールには申請や承認手続きのための書類が存在しています。

ですから、一つ一つのプロセスに書きものが介在するんですよね。

他所蔵置申請、再輸出免税などなど。

そして、それらの多くはオンライン化にも対応しています。

となると、紙仕事、書類作成、付随するオンライン業務が苦手であれば、通関士として通関業者に勤めるのは厳しいかも知れません。

もちろん、これからチャレンジする人は過度に不安を感じる必要は無いですよ。

何でもそうですが、誰でも始めてすぐは素人です。

今は文書作成も様々なツールが用意されていて、AI による文書チェック機能なども充実してきていますから、「書類作成は苦手だな」「自分にできるだろうか」なんて心配も IT 化によって乗り越えられる時代でもあります。

通関士に向いている人はどんな人だろう?|輸出者の立場から考えた3つの特徴とは|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。

まあ、通関士の場合、たとえ通関業者で通関実務の経験があっても免除は2科目まで。

いずれはペーパー試験に受からなきゃいけない、というところがちょっとしたハードルです。

とはいえ、3科目受験を独学でクリアする人が居ることも確か。

貿易の仕事をしているなら、働きながらでもチャレンジできます。

ぼく自身は、社会人を20年以上経験してきて、その間に工場勤務や海外駐在、ゴリゴリの貿易実務なども経験してきました。

そのたびに思うのは「始めたからこそわかる、自分の適性がある」ということです。

一般的な会社や団体、あるいは個人事業主にしても、世の中にすでにある一般的な仕事であれば、努力次第で何とかなるものです。

ましてや、組織内の異動などで仕事がまわってくる、ということは、周りも「この人なら、うまく捌(さば)いてくれるだろう」という範囲となります。

だから、もし通関士という仕事に興味があるのであれば、働きながらノーリスクでチャレンジしてみればいい。

フルタイムの仕事をしながら勉強できるレベルの資格試験なんて、ある意味、趣味みたいなもの。

それでも、貿易や海外営業を仕事としている、あるいはその世界で働きたいなら、有意義です。

OJT(日々の仕事での学び) で身に付けにくい法律やルールの体系的な知識が手に入りますからね。

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