こんにちは。
とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。
通関士試験に興味がある人、あるいは準備を始めている人なら、通関士の年収は気になりますよね。
それでは、通関士の年収(給料)はどのように決まるのでしょうか。
勤務地でしょうか?
あるいは、実務経験?
.jpeg)
サラリーマンとしてしばらく働いた人なら、答えの予想はつきますよね?
通関士の年収は何で決まるの?|給料は勤務地、実務経験、それとも…
通関士の平均年収は500万円から1200万円。
インターネットで検索すると、たとえばこのような情報が出てきます。
しかし、肌感覚としておかしい。
特に、地方の場合はどんな職業についても大企業に勤務するほどの給料を望むのは難しい。
通関士に限らず、年収や給料は「所属する業界」や「地域」によって大きく異なることは実感しているはずです。
たとえば、経済雑誌「東洋経済」の業界別年収(40歳の場合)を紹介した記事があります。
基本的に、サラリーマンの年収は「出身大学」や「資格」、「スキル」「所属部署」などで大きな差はつきません。
よほど特殊な経歴を持った人は別にして、おおむね「どの『業界』に属しているか」で年収は決まります。
たとえば、記事内にある「総合商社」は40歳のモデルケースで年収1,232万円となっていますが、これは本当です。(いや、むしろ控えめかも知れません)
とある総合商社に勤める知人は、早朝から夜遅くまで働き、国内外への出張もある生活をしています。彼は、この程度の年収を30歳代半ばで得ていたそうです。
ぼく自身の経験からしても、電子部品、産業機械と扱う商品は変わっていますが、基本的にメーカー畑なのでこれらの数字がおおむね合っていると実感できます。(ただし、現在の勤務先は上場企業でないので、そこはお察しください(笑))
通関士も「サラリーマン」ですから、「資格の有無」よりも「所属する業界」で年収は大きく変わることになります。
それでは、同じ業界である者同士の年収の差はどこから生じるのでしょうか?
通関士の年収は、同じ業界であれば「所属する企業」と「役職」で決まります
通関士資格は独立開業するタイプの士業ではありませんから、通関士登録するかどうかに関わらず、サラリーマンとして資格を活かすことになります。
となると、同じ業界であれば、「所属する企業」と「役職」で年収は決まります。
企業、特に大企業は「課長」クラスには部署を越えて同じ程度の年収が用意されますし、「係長」クラスについても基本的には同様です。
いろいろな手当てや使える経費などに差はありますが、「資材課長」、「営業課長」、「総務課長」「生産管理課長」まで近い年収に落ち着くのがカイシャというものです。
.jpeg)
特に「海外駐在」以外の「若手」はほぼ年収に差がつきません。一部エンジニアの特別待遇採用も報じられていますが、まさに「特待」ですからね。
では、年収だけで通関士資格を活かす道を選ぶとすれば、どのような選択肢があるのでしょうか?
ファイナンスや金融、コンサルタントの業界も通関士を求めています
どこに行ってもいい、とにかく年収だけで通関士資格を活かす道を選びたい、ということであれば、ファイナンスや金融、コンサルタント業界がおすすめです。
「え?そんな業界に通関士の求人なんてあるの?」と疑問を持たれるかも知れませんが本当です。
インターネットが発達し、正社員の求人情報もネットですぐに検索できる時代となりました。
たとえば転職サイトの老舗「 doda 」 は、トップページから一部の求人情報をすぐに検索できます。
実際にトップページの検索欄(「どんな求人をお探しですか?」の欄)に「通関士」と入れて検索をしてみると、金融やコンサル、大手メーカーなどが「通関士資格」の保有者を求めていることがわかります。そして、メーカーではありえないほどの待遇が提示されています。
.jpeg)
メールアドレスを登録すると、非公開の求人も検索できます。当たり前ですけど、登録しただけで転職を勧められたりしませんからご安心を。
こうしたことを知っておくと、通関士試験を続けるモチベーション(動機付け)につながるでしょう。
通関士資格の価値が世の中で認められていることを知っておけば、学習の途中で襲ってくる「通関士試験に合格しても意味ないんじゃ……」という雑念を振り払う助けになります。
まとめ:通関業者の「資格手当」も学習のモチベーションにできます
現在、通関業者(乙仲、フォワーダー)に勤務していて、特に転職を考えていない、という場合も社内規定をチェックしておくことは学習のモチベーションにつながります。しかも、職歴次第では「2科目」で受験できるかも知れません。
- 詳しくはこちら:【通関士試験】科目免除の条件|5年の実務経験だけで……
あるいは「地元の通関業者に就職したい」という方であれば、求人情報の一部には「通関士の資格手当」を明記しているところがあるので、先ほどの doda の検索窓に「通関士 資格手当」とインプットしてチェックしてみましょう。
地域や企業の規模によって変わるものの、おおむね月々5千円から2万円程度の「通関士手当」「資格手当」が約束されています。
この金額とて、年間5万円から20万円に相当するのですから、小さくないと思いますよ。
しかも、地方の通関業者であれば、通関士の代わりはおいそれと見つからない、可能性もあります。
となれば、定年が延びます。
都市部でも地方でも、サラリーマンにとって「定年が延びる」というのは、年収が増えるのと同じかそれ以上にうれしい特典です。
生活が安定しますからね。
通関士試験は、決して簡単な試験ではありません。
ただ、東京や大都市に転職する気はないけれど、何か専門的な知識を身につけて、長く仕事で活かしたいな、という人にとって通関士は一つの選択肢になり得ますよ。
.jpeg)
もし、自分がいまから通関士試験にチャレンジするならどうするか、という記事も書いていますので、興味があればどうぞ。
- 詳しくはこちら:【通関士試験】独学で失敗しない「3つのステップ」とは?







