こんにちは。
とあるメーカーで海外営業に関わって20年超の神高(かんだか)です。
先日、同業他社の営業マンから「神高さんの会社はお客さんとのオンラインミーティングにどこのサービスを使ってますか?」と聞質問されました。
いくつかアプリの選択肢はあるのですが、もしお客さんの希望がなければ Microsoft Teams (マイクロソフト チームズ)を使う場面が多いかな、と答えました。
逆に、お客さんから要望が出たら、たいてい以下のいずれかです。
- Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)
- Cisco Webex(シスコ ウェブエックス)
- Zoom Meeting(ズーム ミーティング)
あ、あとはテンセントミーティング( Tencent Meeting, VooV )での打ち合わせをお願いされたことがあります。
きわめて稀ですけどね。
ごくたまに独自のオンライン会議システムを要求されるケースもありますが、これも珍しい。
ということで、今回は主に使う三つのオンライン会議システムについて、特徴と個人の感想を伝えましょう。
Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)と WebEx とZoomと|連携、できるのかなぁ?

Microsoft Teams (マイクロソフト チームズ)|その1
Microsoft のチームズは Office 365(最新の名称は Microsoft 365 です)に組み込まれたクラウドサービスです。
同じ組織にいる人同士の情報共有を目的に作られた巨大なアプリケーションで、そのアプリ内にビデオ会議システムがあるという位置づけになっています。
基本的に社内の情報共有を進めるための仕組みから出発しているので、社外の人を呼ぶときは「ゲスト」として呼ぶか、あるいはサーバを管理してる Azure Active Directory というサービスで前もってメールアドレスを登録しておく必要があります。
個人的には、Microsoft Teams でのオンライン会議、かなり好きですね。
Windows 95 に触れ始めた頃のトキメキすら感じます。(1974年生まれなもので……)
たとえば、初めから録画機能があって、しかも記録した動画が Office 365のサーバー内に自動的に保管されます。
Microsoft Stream(ストリーム)と呼ばれるこのビデオ録画機能、デフォルトでは社外との共有ができないので、逆に安心です。
保管場所は、Office 365 のクラウドストレージのOneDrive(ワンドライブ)。
各人1 TB(テラバイト=1,000 ギガバイト) の容量がありますから、多少のビデオ会議を録画したところで、埋まるものではありません。
また、オンライン会議中も使えるチャットシステムが充実しています。
オンラインミーティング中に聞き取りにくい音声、あるいは英語のスペリングなどがあっても、文字で情報を送ることができます。
またチャット内で Teams 特有の絵文字(:beers: など)も使えますから、場の空気が重いときにコミュニケーションの幅を広げられるのもうれしい。
まあ、あまりふざけても、いけませんが(笑)。
ダウンロード版の Excel や Word が必要なければ、一人当たり月々数百円ですから、中小企業あるいは数名の法人、あるいは個人事業主でも問題なく導入できるでしょう。
Zoom Meeting (ズーム ミーティング)|その2
リモートワーク、在宅勤務が必要とされた時に最も話題に上ったビデオ会議用アプリケーションはズーム( Zoom )でしょう。
特に、テレビ番組では Zoom の名前が頻繁に挙がっていましたね。
Zoom Meeting は3人(3拠点)以上の会議であっても40分までであれば無料ですし、二人の会議であれば無料版でも特に制限がないという点に特徴があります。
スマホアプリはシンプルで、日本で人気が出たのもうなずけます。
だいたい、テレビで芸能人やお笑い芸人がオンライン飲み会をするのを「ズーム飲み会」なんて呼び方してますからね。
ただ、個人的には Zoom よりは Microsoft Teams を使いたい。
やっぱり、会議の録画機能が便利だから、というのが一番の理由です。
まあ、無料版の Zoom と有料版の Microsoft Teams を比べるのはアンフェアかも知れませんが、Office 365( Micorsoft 365 )の有料版を導入している職場は多いと思いますのでね。
使えるものは、使わせてもらいましょう。
すみません、話がそれました。
実は Zoom にも録画機能がありますが、撮った動画はローカルストレージ、つまりパソコンやスマホの中に保存することになります。
頻繁にオンライン会議をするのでなければ問題ないのですが、社内の特定のグループで情報共有をしようとするならばマイクロソフトチームズの方が便利でしょう。
パソコンに落とした動画を再度、誰かと共有するとなると、サイズが大きいだけに面倒ですから。
Cisco Webex(シスコ ウェブエックス)|その3
ネット回線用機器などで有名なアメリカの巨大 IT 企業、シスコシステムズ( Cisco Systems )が提供する Web 会議システムが Webex(ウェブエックス)です。
実はぼくの勤務先も、ビデオ会議システムは Webex の方が先に導入されていました。
2007年に Cisco が WebEx 社を買収するのが先だったか、後だったか、その頃からです。
まだ通信回線が弱かった(遅かった)10年くらい前、まともにオンライン会議で使えるパソコン用プログラムは Webex か Skype ぐらいしか知られていなかったですからね。
徐々にインフラが整って、さらにクラウドサーバーの技術が上がってきたことで、オンラインミーティングの選択肢が増え、今の状況があります。
Webex も、取引先やお客さんからの要望があれば使います。
地域(国)や業種によって Webex のシェアが高いケースもあるのでしょう、ときどきリクエストがありますのでね。
ちなみに、Microsoft Teams と連携できるのですが、まだ使ったことがありません。
個人で契約している Microsoft 365 Business Basic でも、連携できそうです。
Teams から直接呼び出せるとなると、たしかに便利ですね。

どうしたのかな、元気ないね……。
ちなみに Zoom Video Communications, Inc. をアメリカで創業した Eric S. Yuan(エリック・ヤン) 氏は元々 Cisco に買収される前の WebEx 社に勤めていたエンジニアで、山東省生まれの中国人でもあります。
1970年生まれ、アメリカンドリームを体現してるんですねぇ。
すばらしい。
Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)と WebEx とZoomと|まとめ

ここまで内容まとめておきましょう
クラウドサービスを使ったオンラインミーティングは、スマホでもパソコンでも同時に参加できるのが便利ですよね。
しかも、1度登録してしまえば名前を何度もインプットする必要はないですし、自分が参加した履歴も全部クラウドサーバー内に残るので、ファイルを探し回る必要がありません。
セキュリティーは大丈夫かな、とかつては感じることもありましたが、海外出張もままならない中、ここまで普及してしまうと信じて使うしかない状況です。
そうそう。
ビデオ会議といえば、昔 Skype(スカイプ) というサービスがあったのを覚えてらっしゃいますでしょうか?
仕事の関係で Skype を使う人は少なくなったと思いますが、実は今でも広く使われています。
たとえば、オンライン英会話レッスンの世界では、まだまだ Skype は現役で、海外の先生と日本の生徒をつないでいるのは主にスカイプです。
短い期間で格安のオンライン英会話が日本中に広まったのは、 Skype のおかげともいえます。
ただ Skype は今 Microsoft グループの傘下に入っている(2011年に買収完了)ので、今後はチームズとうまく住み分け、というか、場合によっては統合も検討されるでしょう。
いずれ、Teams と Skype で新しいブランディングがなされていくのではないかと予想しています。
その意味でも今までスカイプしか触ったことがない方には、 Microsoft の Teams にも試しに触れてみることをおすすめします。
無料版だと「会議の予約を行えない」「録画できない」など、いくつか制限はありますが、それでもかなりのことができます。
仕事っぽくなっちゃいますが、家族で専用チャンネルをつくって情報共有、なんて使い方も無料でできます。