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世界最大のコンテナ船は何?|2020年4月時点ならわかります

赤い橋とコンテナ船 貿易実務・事務処理

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。

Google Discover(グーグル・ディスカバー)という、スマホに自動で表示されるニュースに「世界最大のコンテナ船」の情報が表示されたので、驚いて記事を読みに行きました。

というのも、過去に「世界最大級のコンテナ船」について、取り上げているからです。

今回の船「 HMM ALGECIRAS 」は「最大級」ではなく、2020年4月末時点で間違いなく「世界最大」。

どんな船なのか、一緒に確認しましょう。

世界最大のコンテナ船は何?|2020年4月時点ならわかります

コンテナを運送する会社を一般的に船主(せんしゅ)と呼びます。

今回の船の持ち主は「 HMM 」。ちょっと前の「現代商船(げんだいしょうせん)」です。

この HMM は、もともと Hyundai Merchant Marine(ヒュンダイ・マーチャント・マリン) という英語名で知られていて、日本にもたくさん寄港しています。

実際、韓国のコンテナ船主としては破たんしてしまった韓進海運(はんじんかいうん)と並んで、とても大きな船会社です。

その HMM の公式サイトのプレスリリースに、船のサイズなどが見つかりました。

Vessel Particulars of HMM Algeciras( Vessel: 船、Particulars:詳細、細目)

  • LOA : approx. 399.9m( LOA は船の長さ、Length OverAll )
  • Beam : 61.0m( Beam は船の幅)
  • Depth : 33.2m( Depth は船の高さ、型深さ)
  • Capacity : 23,964 TEU( TEU は20フィートコンテナを積める数)
  • Flag : Panama( Flag は旗、じゃなくて船籍)

MOL TRIUMPH や MOL TRUTH と比べると、さらに千個前後のコンテナを積める船、ということですね。

世界最大のコンテナ船を建造したのは、大宇造船海洋の玉浦造船所

HMM(元現代商船)を建造したのは韓国の大宇造船海洋( Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd –  DSME )の玉浦( Okpo )造船所というところです。

そこで、文在寅(ムンジェイン)大統領まで出席する命名式(船に名前を付ける式典)を開催した、と。

プレスリリースによると、大統領夫人が 「 HMM ALGECIRAS 」 という名前を船につけたんですね。

もちろん、船の名前には一定のルール、作法があるので、大統領夫人が勝手に名付けたわけではありません。

コンテナの船積を仕事にしていると気付くのですが、船会社名+「人名(女性が多い)」「都市名」「かっこいい響きの単語( Victory とか Brave とか )」を付けることが多いんです。

例外はありますけどね。

たとえば、別の記事で紹介した「 NYK ADONIS 」にしても、NYK が船の会社名、ADONIS がギリシア神話に出てくる美少年、という具合です。

ちなみに「 ALGECIRAS(アルヘシラス) 」はスペインの都市名から取られています。

HMM ALGECIRAS は ONE と同じザ・アライアンスに投入されます。

「 HMM ALGECIRAS 」は日本の ONE ( Ocean Network Express )も参加しているザ・アライアンスのアジア・北欧州航路に投入されることが決まっています。

報道によると、このサイズの船は全部で12隻あって、韓国で順に建造されているらしい。

ですから、後から出てくる船が少しでも大きい( TEU の数字が大きい)場合には、そちらに「世界最大」の称号を譲ることになります。

記事によれば、12隻のうち、大宇造船海洋が7隻、サムスン重工業( Galaxy スマホの Samsung グループですね)が5隻とのこと。

MOL TRIUMPH の時のように、日本での建造はゼロなんですね。

まあ、韓国のコンテナ船会社ですから、さすがに自国に発注しないと仕方ないのでしょう。

大統領が直々に式典に参加しているくらいですから。

世界最大のコンテナ船は何?|答えは HMM ALGECIRAS(2020年4月時点)

ここまでの内容をまとめます。

韓国もコロナショック(コロナ禍)で打撃を受けていて、政府は国民へのサポートを PR しなければならない状況です。

だからでしょうか、今回は大統領夫妻が一緒に出席し、マスコミを通じて世の中を励ましたり、追加支援策を発表したりしています。

その意味では、日本の海運業、造船所にも、ぜひとも頑張って欲しいですね。

コロナウイルス問題で、新しい投資はしばらく様子見かも知れませんが……。

貿易実務・事務処理
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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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