通関士資格の3大メリット|通関業者に勤めていない、だから手当も付かない、けど得られる自信はデカいよ

貿易実務・通関士試験

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。

通関士資格にメリットなんかない、やめとけ、みたいな書き込みをネットで見かけて、「そうでもないけどな」と感じています。

神高
神高

そもそも、そんなラクガキをする人は通関士試験に合格しているのかいな、なんて。

資格手当が少ないからといって、役に立たない、なんて短絡的すぎやしませんか?

無責任な書き込みをみて、せっかく合格が近いのにあきらめる人がいたらかわいそう。

ということで、通関業者に勤務していない立場から、「通関士資格の3大メリット」をお伝えします。

基礎から学べる「通関士試験対策」

通関士資格の3大メリット|通関業者に勤めていない、だから手当も付かない、けど得られる自信はデカいよ

通関士資格を取得したときに得られる3つのメリットをお伝えします。

別に、資格の価値は手当の金額だけで決まるわけじゃないですよ。

ネット検索や専門書での調べ物のスピードが圧倒的に上がる|メリット1

ネット検索や専門書での調べ物のスピードが圧倒的に上がる。

これが最初のメリットです。

というのも、新しいことを調べようと思えば、その周辺の基礎的な単語を組み合わせて検索しなければならないからです

貿易実務の世界では、たとえば「積み戻し」という用語があります。

単語から受ける印象により「輸出した同じ人に向けて、再び積み戻すことかな?」という想像のは誤解で、実際には「外国貨物を外国貨物のまま海外に向けて出荷する」ことを意味しています。

しかし、この「積み戻し」という単語が語彙になければ、周辺の特例ルールについて知る機会は得にくいでしょう。

「到着した外国貨物を、輸入申告することなく、そのまま海外に向けて輸出したい」

そういうニーズがあっても、この単語を知らなければルールの存在を知ることはかなり難しい。

ですから、何かの分野を程度、体系的に学びたいと思うのであれば、資格の勉強をするなり、一冊入門書を通読するなりして専門用語のレベルを一段引き上げるのが近道です。

初級レベルから次のステップに入っていく過程は、基礎的な単語、用語の相互の関係を理解するとスムーズになります。

これは、読書についても同じことが言えます。

目次あるいは索引を眺めながら「ここを読めば分かりそうだな」っていう直感を働かせることができるなら、その分野について、ベーシックな事柄は理解している、と考えて良いでしょう。

乙仲(通関業者、フォワーダー)との打ち合わせで実りが大きい|メリット2

シンガポール港

乙仲(通関業者、フォワーダー)との打ち合わせで実りが大きい。

これが二つ目のメリットです。

貿易実務あるいは海外営業の仕事をしていれば定期的に乙仲業者(通関業者、フォワーダー)と打ち合わせをする機会があるでしょう。

その時、通関士試験レベル(合格している必要はないです)の知識があれば、乙仲業者の担当窓口との会話は非常にレベルの高いものになります。

たとえば、ある程度の重量があり、ひんぱんな移動が難しい貨物に対して「今回だけ、他所蔵置申請は使えませんか?」など、具体的な相談もできるようになる。

それから、乙仲業者(通関業者)の社内では通関士の立場は非常に高い。

だから、もし取引するお客さんの中に通関士と同等の知識を持っているお客様がいれば、一目置かれることは間違いありません。

貿易実務や海外営業、海外調達として貨物を輸出入してるのであれば、通関士試験に向けて学んだ知識(もちろん、合格するに越したことはないです)は周りから頼りにされるのに十分です。

国家試験合格者として官報に掲載されるので自信が得られる|メリット3

国家試験合格者として官報に掲載されるので自信が得られる。

これが3つ目のメリットです。

英語に関する資格、簿記、社会人になってからいろいろと挑戦してきました。

たしかに、英検1級は苦節何年、というスパンでの挑戦でしたから、合格した瞬間は嬉しかった。

けれども、通関士試験は一味違いました。

というのも、国家資格なので官報(かんぽう)に名前が載るからです。

ネット版の官報にも実名が載ります。

税関のサイトは、受験番号だけですけど。

これは、その後の仕事で大きな励みになりましたね。

ぼくは通関士として登録する機会はまだありませんが、それに値する知識を持った人物として、国の機関が認めてくれた証、なんて超絶「都合の良い方」に考えれば、自信の源泉には十分でしょう。

まったく貿易や海外営業、海外調達などの分野に興味関心がないのであれば、通関士試験への挑戦はおすすめできません。

コスパが悪いというか、取得しても自己満足は得られますが、特に具体的なメリットがないからです。

(もし、あなたが何の学びから手を付けようか、と迷っている社会人なら、無料で学べてメリットも大きい日商簿記3級をすすめます

でも、逆にあなたが「貿易を含む海外とのビジネスの世界であれば、生きていける」と思える環境にあるなら、通関士はずっと長く活かせる資格となるでしょう。

別に、資格手当だけが「報酬」ではないのですから。

通関士資格の3大メリット|まとめ

ビジタブルの成功法則

ここまでの内容を目次にしてまとめておきましょう。

通関士の資格試験は、働きながら、子育てをしながらチャレンジできるのは魅力です。

弁護士や公認会計士のように人生をかけてチャレンジするような高い山ではありません。

とはいえ、全く準備しない人が受かるほど簡単な試験でもない。

月単位でモチベーションを維持しながら、学習を継続する方法を自分なりに見つけていくことになります。

というのも、試験が年に一回しかなく、しかも試験当日、午後に行われる「通関実務」科目で一年間の努力の結果が出てしまうからです。

本当に問題のつくりが厳しい3科目目の「通関実務」。

この試験のおかげで、通関士試験は一筋縄ではいかない資格となっています。ぼくは4回、受験しました。

しかし、しかし。

ぼくが4年かかったところを2ヶ月、3ヶ月でやりこなす人も当然いらっしゃるでしょう。

今持っている知識がどのレベルかというのにも寄ります。

通関士試験に興味があるなら本屋で参考書を立ち読みしてみるとか、あるいは「通関士ポータル」が公開してくれている無料の過去問を眺めてみるとか、最初はそういったお金をかけないアプローチをおすすめします。

「これなら、自分にもできそうだ」と確信が持ててから、多少の時間とお金を割けば良いのですから。

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