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保税上屋(ほぜいうわや、Bonded Shed)の意味と使い方

貿易実務・事務処理

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に就いて20年超の神高(かんだか)です。

うちの若い同僚が、かなり年配の乙仲の方から「御社の貨物は今、保税上屋(ほぜいうわや)にありましてですね・・・」と言われて戸惑っていました。

うわや、って、馬小屋かなんかですか、と。

いや、違う(笑)。

保税上屋(ほぜいうわや、Bonded Shed )とは外国貨物を一時的に蔵置(ぞうち)するための施設を指す「わりと古い」用語です。

感覚的には長期保管の倉庫ではなく、「かなり短い時間、船積直前のタイミングで貨物を置く場所」という印象ですね。

今の用語では「保税蔵置場(ほぜいぞうちじょう)」と呼びます。

保税上屋(ほぜいうわや、Bonded Shed)の意味と使い方

「日本では指定保税地域、保税上屋、保税倉庫、保税工場、保税展示場が保税地域として認められている」

なんて、古い本に書かれているのをみて、ぼく自身も「へぇー」と思ったくらいですけど、業界用語としてはしっかり残っています。

特にフォワーダー(通関業者)に勤めるベテランの方が口にされる印象があります。

「保税上屋」制度は、平成6年(1994年)の関税法改正で制度としては廃止されたとのこと。

「保税倉庫」と「保税上屋」が統合されて、現在の「保税蔵置場」に変わったそうです。

1994年、ぼくはまだ大学生でした。

貿易や海外営業の世界に入る、ちょっと前の話ですね。

そういえば、Shed ってどんな意味なんでしょう?

保税上屋( Bonded Shed )の Shed は「(涙を)流す」、ではない

Bonded Shed(ボンディッド シェド) という用語、正直、海外とのメールでも使った記憶がありません。

「倉庫に保管中だから早く船積させてください」なんていいたい時は「 warehouse(ウェアハウス)」を使いますからね。

さらに白状しますと、「 Shed(シェド)」という単語の意味を誤解していました。

高校生の頃、「スタンダードな洋楽で英語の勉強をすると良い」と英語学習法の本に書いてあったのを素直に受け止めて練習した「 Stand by me 」の歌詞の中にも「 … shed a tear (涙を流す)」という表現があります。

たしかに、これは30年も前にカラオケで練習した歌にも関わらず、記憶に残っています。

でも、名詞としての shed に「屋根付きの物置」という意味があることは知りませんでした。

「 bicycle shed 」なんてフレーズで画像検索をすると、学校やショップモール横の自転車置き場に似た画像がたくさん表示されます。

なるほど、これが shed か。

自分で書きながら、勉強になります。

保税上屋(ほぜいうわや、Bonded Shed)の意味と使い方

ビジタブル

ここまでの内容をまとめておきます。

携帯電話が発明される前はどうしていたんだろう、と感じる場面は多くあります。

同様に「コンテナが発明される前は、どうやっていたんだろう」と思うことも多々あります。

コンテナができる前は、数十キロでせいぜい1メートル四方の荷物でも在来船(一般的な貨物船)に積んでいたはずですからね。

船に積み込む「横持ち」の間に雨や海水で濡れてしまったり、ちょっとした港での保管中に動物が来て食べあさったり、なんてこともあったんじゃないかなあ、と。

まあ、今でもコンテナを「開けてビックリ!」みたいなこともあるそうですけどね。

貿易実務がどこかノスタルジック(懐古的)なのは、古い商習慣が残っていることもありますけれど、時代が変わっても似たような問題が残っているからかも知れません。

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