【貿易のトラッキング】trackingとtrucking、どっちが正しい英語表現?

貿易で使うトラッキングはtrackingかtruckingか貿易実務・事務処理

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に関わって20年超の神高(かんだか)です。

視力の低下(老眼かな、たぶん・・)もあり、ぼく自身は紙を使う仕事がかなり減っているのですが、同じチームの若い仲間の電子メールを見ていて、ふと気になる表現がありました。

どうやら、二つのトラッキング(英語では tracking と trucking )の意味を取り違えていたようなのです。

  1. tracking: 貨物の追跡、追跡のための番号や記号など(元々、わだちや足跡、陸上競技の意味も)
  2. trucking: トラック輸送、トラックを使う運送業者

ぼくも日本語で「トラッキング」と発言するとき、いちいち a か u かを意識しないので、これら二つの単語が頭の中で混ざってしまう感覚はよくわかります。

ちょっとした実例で、一緒に復習しておきましょう。

【貿易のトラッキング】trackingとtrucking、どっちが正しい英語表現?

電子メールの本文に書く時、1番と2番は当然ながら違う文脈でつかわれますよね。

それぞれ、例文を考えてみます。

  1. Please inform us the tracking number you arranged by DHL yesterday.
  2. Please be advised that the estimated cost of trucking in Japan.

それぞれ、以下のような意味になります。

  1. 昨日、DHLで発送した貨物の追跡番号を知らせてください。
  2. 日本国内のトラック輸送のおよその費用をお伝えします。

Tracking を使っている DHL の事例を一つ、紹介しておきましょう。

FOB や CIF の場合、あまり貨物到着後の陸送の扱いまでメールでやり取りすることはないでしょうから、どちらかというと1番の「 tracking 」の方を使う機会が多いのではないでしょうか。

DHL、FEDEX、UPS などに限らず、エアカーゴ(空輸)や一貫輸送でも Tracking No. は輸送の状況を知るためにやりとりしますからね。

それから、「陸上輸送」と言いたいなら「 land transportation 」の方がしっくりくるケースもあります。

とはいえ、Tracking と Trucking、なかなか憶えにくい。

もし、あなたが音楽(とくに洋楽)が好きなら、次の方法がイメージしやすいかも知れません。

Bonus Track (ボーナストラック)が Bonus Truck だと、なんとなく変じゃないですか?

音楽、特に洋楽を聴く方であれば、CD の裏にこんな文言(フレーズ)が書いてありませんか?

  • Bonus Track (ボーナストラック、最後のあたりのオマケの音源)
  • Sound Track (サウンドトラック、映画で使われた音楽を集めた作品)

おそらく、これらの綴り(スペリング, spelling)が CD の裏に書かれているのを見ているんじゃないでしょうか。

「 Bonus Truck 」や「 Sound Truck 」だと、なんとなく気持ちが悪いでしょう?

ちなみに、Sound Truck と Google で検索すると「もしかして: Sound Track 」と表示されるとともに、Sound Truck の意味も表示されます。

  • sound truck:(スピーカーを備えた)宣伝用トラック,宣伝カー

ということで、東京・渋谷あたりを走っている広告宣伝用の車両をイメージする言葉となります。

ただ、動画や画像を検索した限り、現在のアメリカでは広報用の車両はほとんど使われないようですけどね。

【貿易のトラッキング】trackingとtrucking、どっちが正しい英語表現?|まとめ

ここまでの内容をおさらいしておきましょう。

職場の若い同僚にも、 track と truck の使い分けの例は説明しておきました。

関連記事の「パレット」、palette か pallet のどちらが正しいのかと違って、今回は二つとも貿易実務で使うのでややこしかったですね。

track という単語は、もともと「わだち」や「航跡」が語源ですから、「道路」や「進路」という意味が強い。

そして、陸上のトラック競技というときも track、つまり「 -a- 」の方を使います。

もともとの「わだち」「足跡」が転じて、「小道」「通路」になり、時代が進んで「磁気テープの録音部分」「映画フィルムの録音部分」まで指すようになったからなのだそうです。

神高
神高

そういえば、使いこなせなかったけど、カセットテープを使った多重録音装置「4トラックマルチトラックレコーダー( MTR )」を買ったなあ・・・。今はスマホを使えば無料ですものね。

誰かが(何かが)抜けていく通路、と記憶しておけば「 track 」でもイメージしやすい、かな。

輸出、あるいは輸入する貨物を追跡するとき、「わだち」や「足跡」を追うわけですから、同じく「 track 」なわけです。

ちなみに、truck はあくまで「トラック」「運搬車」から意味が横に広がったり、転じたりしていませんから、単語の持つイメージは今のところ狭いです。

管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年9月生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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