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【貿易】定期船の意味と使い方とは?|ライナーサービス( Liner Service )とも呼ばれます

貿易実務・事務処理

こんにちは。

とあるメーカーで貿易実務に就いて20年超の神高(かんだか)です。

職場の同僚から「取引先から次の貨物は Liner(ライナー) で送って欲しい、とメールで書いてきたんですけど、どういう意味ですか?」との質問を受けました。

Liner とは「定期船(ていきせん)」を意味し、日本人同士のメールや FAX であれば「ライナー」とカタカナで書くこともあります。

文字通り、「定期船」は定期的に運航されている船を指していて、寄港地(きこうち、寄る港)とそれぞれのスケジュールが決められ、荷物を運んで欲しいお客さん(荷主)にその細かい情報があらかじめ伝えられています。

コンテナ船による輸送だけの方はあまり触れることのない用語かも知れません。

せっかくの機会なので、一緒に整理しておきましょう。

定期船の意味と使い方|ライナーサービス( Liner Service )とも呼ばれます

定期船はあらかじめスケジュールと寄る港が決まっているので、チャーター(貸し切り)と比べるとおしなべて

  • 運賃が安い
  • 時間、場所の融通はきかない

という特徴があります。

トラックによる陸送(りくそう)でも同じですよね。

赤帽などのチャーターで運べば、同じサイズでも一般的に高額、高コストとなります。

一方で、到着までかかる時間は短くなりますし、早朝や深夜などに至るまで細かい時間指定ができることもあります。

場合によっては、離島や車で運びにくい場所でも届けてくれることもあるでしょう。

逆に、価格(運賃)を重視するなら、佐川やクロネコヤマト、福山通運などの定期便(路線便)を使うことになります。

定期船は、「寄る港」と「スケジュール」があらかじめ決まっています

目的地の ETA(到着予定日)から日本側の ETD(出発予定日)を調べて、さらに貨物をいつ港に搬入(はんにゅう、持ち込むこと)するかを決めることになります。

なぜなら、定期便は「寄る港」と「スケジュール」が前もって決まっているので、何かを積みたい人はその港の指定された場所まで荷物を運ばねばならないからです。

「近くに来たのだから、弊社に最寄りのバース( Berth、岸壁 )に寄ってください」というわけにはいきません。

だから、定期便の場合、特定のスケジュールに間に合わせたいのであれば、その船が目的地に着く日程(スケジュール)から逆算する必要があります。

ちなみに、中国や韓国と日本の間はかなり多くの定期船が運航されていて、1週間、2週間、あるいは1ヶ月サイクルで行き来している船が多数、運航されています。

頻繁に荷役がありますし、ヨーロッパやアメリカ向けと比べると小さな船が多いので、船員さんはどうされているのでしょう。

一隻あたりの人数は少ないでしょうから、ワンピース(マンガ、アニメ)のような、あまり船員の入れ替えが無い形で運航をされているものと想像します。

ONE が運航する MOL TRIUMPH のような巨大コンテナ船とは、ちょっと事情が違うのかな、と。

あくまで、想像ですけどね(笑)。

定期船だからといって、コンテナ船とは限りません

今の時代、定期船というとコンテナ船をイメージしますけれど、必ずしもコンテナ船( Container Vessel、Container Ship )とは限りません。

というのも、在来船(ざいらいせん、Conventional Vessel )の可能性もあるからです。

在来船は昔ながらの貨物船で、船倉(せんそう)に多種多様な貨物を積めます。

コンテナに入らないサイズ、重量の貨物でも対応できるので、とても長い商品、背の高い製品でも対応してもらえます。

また、在来船の一部は大きなクレーンを装備していますから、そのような船を選べば港側に大型クレーンなどの荷役設備がなくとも目的地の港に貨物を降ろすことができます。

在来船でも一定の港を行き来している場合がありますから、「定期船( liner )」だからといって「コンテナ船」とは限らないのです。

定期船の意味と使い方|ライナーサービス( Liner Service )とも呼ばれます|まとめ

ここまでの内容をまとめておきましょう。

最初に触れた同僚の取引先からのメールの件は、あらためて再確認したら「 liner = コンテナ船で運んでほしい」の意味でした。

ただ、詳しく調べるとコンテナ船で運ぶにはちょっとサイズが大きすぎる。

ということで、在来船のライナーに輸送方式は切り替えました。

本件は 当方(売主)が輸出側の FOB 条件だったので、客先が船会社を選ぶのが原則です。

それでも輸出する側も港その他の都合がありますから、買主が希望しても一方的にライナーに変えることはできないわけです。

コンテナ船が「絶対に使える」あるいは「絶対に使えない」というサイズや重量なら迷いも無いわけですが、このあたりは貿易実務の中で工夫のしどころ、おもしろいところでもあります。

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管理人の自己紹介
この記事を書いた人
Tohma Kandaka

神高 十真(かんだか とおま)
1974年生まれ
地方企業(メーカー)の海外営業職
貿易実務、英語などを一緒に学ぶビジタブル|busitable の中の人
通関士試験合格(3科目)、英検1級、TOEIC 900点-(計測中)、日商簿記2級、知財技能士2級など

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